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さて、皆様。
私は今、どこにいるでしょうか?
え?
異世界?
惜しいです。異世界の外側だけ日本風の城の王の間、と言うところの前に居ます。
えぇ、外側だけ日本風です。
中は西洋風なので入ったときは何処かに飛ばされたのかと思いました。
が、問題はその後ろです。
王の間です。 王 の 間 !!
なんですか?世界救うんですか?
王道ファンタジーですか?
…ダメですね、召喚されてから冷静になれません。
なんと言いますか…心がざわざわと落ち着かない様と言いますか…
さっきの移動のせいですかね?
「おい……」
「はい?」
えーと、真っ赤なひt…シュラさん、でしたね
なんの用でしょうか…
しかもわざわざ小声で話しかけてくるとは
「部屋に入ってから 絶 対 に不容易な事は言うなよ。じゃないと終わるぞ」
「…え、はい…えーありがとうございます」
えっと、これは忠告、ですかね?
そんなに振り返って"心配"って顔しなくて大丈夫ですよ?
そんなに馬鹿な子に見えますかね?
まぁいいです。
話を戻しましょう。
纏めますと今は異世界の城の中の王道の間の前に居ます。長いですね、ふむ…
王にあいます!
…もうこれでいいですね、はい。
「準備できたか?開けるぞ」
あ、待ってたんですね。すいません
でも特に準備って無いですよ?
シュラさんは少しこちらを気にしながら扉をゆっくりと押し開けた。
その先には白いヒゲを生やした如何にも、なおじさん…ではなく
「…………。」
さっきの人です。
「よう!遅かったなぁ〜」
さっきの…えーと、キース、さん?でしたっけ?
その人は王の椅子に座らず横に立っていた。
そこは座ってるんではないですか?
「よく帰ったな、零」
「いえ、わたむぐっ「あー無事術は終わったと各国に通達して下さい」…」
何故、邪魔をするのでしょうかシュラさんは
「そうだな、各国には俺から知らせよう。お前ら…特にシュラと零は疲れが溜まっているだろ、暫くは休んどけ」
「はい」
「…はい?」
えー
話が読めません。
とりあえずこの会話は壁側に居る騎士の様な方々に失敗なんてしてないぞ〜的な事を知らせるための物と考えていいのでしょうか?
それにしては何故騎士の方々は泣いてるんでしょうか?
ありがとうございました( ´ ▽ ` )♪