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さて、気を取り直してこの石に触ってみましょうか。

え?入ってきた人ですか?

放置の方向でいこうと思います

関わらない方がいいと直勘が言っていますので。


そっとそれを手に乗せてみると不思議です。

何故か懐かしさが増しました。


何故懐かしいと分かるのかも不思議でしかたありません。

もしかして…一つの可能性として私はー


「おい零!俺を無視してんじゃねーぞ!」


ーまたですか。勘は当たるものなのですね…


まぁ、いつまでも部屋の隅で石を眺めていても仕方ないので諦めて部屋の真ん中…より少し左の扉に近い場所で固まっている3人の元に向かいます。

途中魔法陣らしきものもありますが無視して一直線に向かいましょうか。


「失礼ですがどちら様ですか?私は貴方のことを知らないのですが」


「おいおい冗談キツイぞ!お前が師匠であるこの俺を忘れるなんてー」

「ー申し訳ありませんが会ったこともないので分からない、と先ほど言いましたが?」


「…おい、零のやつマジで言ってるのか?」

「えーと…その「シュラったら間違えて別人を召喚したらしいのよ〜」っ…なんでバラすんだよ!」

「あ〜ら、どうせすぐバレるじゃない」


クスクス


そんな笑方が似合う声ですが全く目が笑ってませんね…この人は余程“零“という人に逢いたかったのでしょうね。


「おいシュラ、俺は言ったよな?」

「っ…」


随分と地の底に響きそうな声ですね。


フードの方もそこまで怯えなくてもいいと思いますが…いえ、間違い召喚された身としてはきちんと反省はしてほしいですけど…


それに、3人で話すのならば私はなぜ呼ばれたのでしょうか…いえ、この場合私ではなく“零“さん、でしょうか


「国のトップがいつまでも不在だとまた他国に侵略されるって‼︎だから零を召喚しろって‼︎…俺は上になんて報告すりゃいいんだ…」


「素直にシュラが召喚に失敗しました〜でいいんじゃな〜い?」


…ちょっと待ってください。


召喚ってこの世界の人をするつもりだったんですか?なのに何故異世界の私が呼ばれたのですか…

間違えにもほどがあるでしょう…


というか寧ろ話の流れでは“零“さんが国のトップ…国王?らしいことにツッコミを入れるべきでしょうか…


「それより〜この子どうする訳〜?」



「………あ、私ですか?」

「いやそれ以外に誰がいるんだよ!」


ふむ…なかなか鋭いツッコミですね


「そうだな…ってシュラ、お前はいつまでその格好でいるつもりだ?」


その格好…あぁ、フード付きの黒マントですか

それともボロボロの茶色いマント(フードは無いようです)のご自身でしょうか

はたまた黒マントを着ているにもかかわらず胸や露出の多さが分かる女性のことでしょうか……因みに私は制服を着ていますしシュラと言う名前では無いため除外します。


「あぁ、そーだな、もう今日は召喚できないし…」

「……っ⁉︎」


なんですか、この美形は…


……近寄りたくない、いえ、近づかせたくもないですね…


赤に少量の黒を混ぜたような髪色に赤い瞳。

極めつけはフードを取る時に見えた昔の英国騎士が着ていそうな赤を基調とした服…


どれだけ赤が好きなんでしょう…


とりあえずは目に悪そうなのでなるべく視界に入れないようにしましょうか。



ありがとうございました♪( ´▽`)

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