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Dear Heart  作者: 藍原未羽
8/57

Second-5




一瞬見えた男の人の顔に、私は驚いた。


悲しそうな、顔だった…。



「名前」


「は…?」


「名前、教えてください」



私は、男の人の目を見て言った。


私が質問したのが意外だったのか、しばらく呆けていたけど、やがて我に返ったように言った。



「上杉…冬哉」


「トウヤさん、ですね。

私に何か言いたいことがありますか?」



この人は、前のストーカーとは違う気がした。


少なくとも、話は通じるだろうと思った。



「言いたいことっつーか…、話がしたいな、と…」


「じゃあ、日曜日」



キッパリと言った私に、トウヤさんはキョトンとする。



「日曜は朝しかシフト入ってないので。

それからなら話は聞けます」



違う気がしたから、話せる人だと思ったから。


だから、会ってやってもいいかなって思った。


……ちょっと偉そうかな。


でも…



「…さんきゅ」



そう言って嬉しそうに笑ったトウヤさんを見て、まぁいっか、って思った。



ま、この時の約束を、私は後々後悔することになるんだけど。






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