Other Part3-5
「………」
谷川は目に涙を浮かべ、俺を見上げていた。
「どんな理由があろうと…、首絞めていいわけねえだろ!!
ふざけんなよ!!
一歩間違えば死んでたんだぞ!!」
廊下の真ん中で怒鳴り散らす俺。
…いろいろヤバいかもな。と、冷静に考える一方で、殴りたくて仕方ないほどに腹が立つ。
「そんな…、私……殺すつもりなんかっ…」
それでもなお、自分は悪くないという立場を崩さない谷川に、いい加減うんざりした。
「お前にわかるか!?未音の気持ちが!!
どれだけ怖くて、どれだけ苦しかったか…。
相手の気持ちも考えず自分勝手に行動してるやつのことなんか、見るわけねえだろ!!」
俺は今度こそ、谷川を置いて廊下を進む。
背中からはただ、嗚咽する声だけが聞こえていた。
─────……………
「未音…いるかな…」
そして俺は、未音のアパートまで来ていた。
いたとしても、応えてくれないかもしれない。
「………」
俺は震える手で、インターホンのボタンを押した。
ピンポーン。……ガチャ。
『……はい』
きた!久しぶりの未音の声だ!
…って喜んでる場合じゃねえ!
「…未音、俺。冬哉」
『……なに?』
「えっと…、あのさ…」
やべぇ!
切られなかったことにホッとして何言おうとしてたか忘れちまった…!
「話が…したい」
そう。話がしたいんだ。
とにかくいろいろ。
『………、ごめん。
今は…無理…』
ごめんね…。という言葉を残して、インターホンは切れた。
「……はは。今は無理、か…」
いつまで待てば、会えるんだろうな…。
「未音……会いてぇよ…」
本当にただ、会いたいだけなんだ。
なぁ、未音…。




