Other Part3-4
─────……………
「…よし。
祥吾、後は頼む」
「へいへい」
勤務時間が終わると、俺は残っていた書類を祥吾に押し付け退社する。
祥吾も、何も言わず引き受けてくれた。
「祥吾って本当にいいやつだよな」
そんなことを言いながら廊下を早足で歩いていると、曲がり角を曲がった瞬間、誰かと軽くぶつかった。
「おっと…、悪ィ」
「…冬哉!」
謝ってすぐ去ろうとしたが、ガシッと腕を掴まれ足を止めた。
「……何だよ」
よくよく見ると、ぶつかったのは谷川だった。
「…冬哉、どこに行くの?」
上目遣いで、どこか訴えるような眼差し。
……イラッとすんだけど。
「お前には関係ねえだろ」
「関係…なくないよ…!」
逃げようとするが、谷川は女とは思えないほどの力で俺を留める。
「どうしてわかってくれないの…!?
私は…、私は…!」
「谷川」
勢いで身体にしがみついてきた谷川をゆっくり剥がしながら、俺は谷川の目を見て言った。
「お前、未音の首絞めたのか?」
「えっ…」
一瞬にして、谷川の表情が凍りついた。
「……な、何言ってるの…、冬哉」
凍りついた笑顔のまま、谷川は何とか誤魔化そうとする。
…そーゆーとこも気に入らねえ。
「私が…そんなことするわけ…っ」
「俺聞いたんだよ。喫煙所でお前が話してるの」
「……!!」
もうバレたんだと諦めたのか、谷川はその場に座り込んだ。
「冬哉が…悪いのよ…。
私のこと……見てくれないから…」
俺が悪い、だ?
「俺が悪いから…、未音が悪いから、首を絞めたっていい…。
そーゆーことか…?」




