Other Part3-3
聞き間違い、だよな…?
今…『Dear Heart』って言ったか…?
俺は自然と、その会話に耳を傾けていた。
「…あぁ。あのことね。
まぁ、何とかなったわ」
「何とかって…。
脅しがうまくいったってこと?」
「いや、脅しの方はあんまり。
…結局直接に会いに行ったわ」
「うわっ。そんで、何?
脅迫でもした?」
「首、絞めちゃった」
……な、何だこいつら。
何つー会話してんだよ…。
「祐実こわーいっ。
…で、その女どうなった?」
首絞めたって言ってるやつもおかしいけど、それを楽しそうに聞いてるやつもどうかしてる。
「やっと現れなくなった。
さすがにね」
「かわいそー。
まだ大学生なんでしょ。
祐実って残酷だよねー」
ドクンッと、大きく心臓が波打った気がした。
『Dear Heart』『大学生』
……まさか。
『脅した』『首絞めた』
嘘だろ…?
『現れなくなった』
……それって…!
「……チッ!」
俺は急いで祥吾のところに戻った。
─────……………
「おい祥吾!!」
「うわっ!何だよ、大声で…」
祥吾はもちろん、他の人も驚いた様子で俺を見ていたが、俺はお構いなしに叫ぶ。
「お前、谷川に俺の好みを聞かれたって言ってたよな!?」
「お、おう…」
「その時なんて答えた!?
まさか未音のこと言ってねえだろうな!?」
俺の緊迫した雰囲気に呑まれてか、祥吾は恐る恐る答える。
「名前は出してないけど…、『Dear Heart』でバイトしてる女の子…とは言った…」
「…くそ!!あいつの仕業か!!」
…そうだ、思い出した。
あいつの名前…、谷川祐実だ…!




