45/57
Eighth-2
「あっ…ぶなぁー…」
「………」
「未音、大丈夫?」
「だい、じょうぶ…」
茜が咄嗟に腕を引いてくれたおかげで、道路に倒れることは免れた。
尻もちはついちゃったけど…。
「…最低!誰がやったの!?」
茜が怒って犯人を探していたけど、誰がやったのかはわからなかった。
…………
その2日後だった。
「桃買いすぎだよ」
「だって未音先輩、可愛いものがたくさんあるんですもん!」
桃と買い物に出かけた途中、
「あの服は確かに可愛かったね」
「でしょう?だから桃、あのブランド大好きな──」
「…!?」
──ガシャンッ!!
私の目の前で、植木鉢が落ちてきた。
「み、未音先輩、大丈夫ですか…!?
何ですかこれ…!!」
桃が怖い顔で植木鉢や辺りを見ている中、私はただ呆然と、その場に立ち尽くしていた。
背中を押されたことと、植木鉢。
それらは偶然ではないと思った。
勘、だけど。
でも、どうしてそんなことをされるのかわからないし、誰がやってるのかもわからない。
「もう、何も…ないといいんだけど…」
勘が間違っていればいい。
思い過ごしであってほしい。
「………」
見えない恐怖に怯えながら、私は夜、眠りについた。




