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Dear Heart  作者: 藍原未羽
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Eighth-1



─Eighth Time─



「いらっしゃいませー!」



あの日から数日。


信じると決めたことと、冬哉の言葉とで、私の気持ちはだいぶ晴れていた。


その後あの女の人とどうなったのかは聞いていないけど。



「未音、6番テーブルにこの紅茶お願い」


「あ、はい」



紅茶を受け取り、6番テーブルに向かう。



「お待たせしました」



6番テーブルのお客さまは1人で、女性だった。



「ごゆっくりどうぞ」



紅茶を置き、下がろうとすると、女性が「ねぇ」と声をかけてきた。



「はい、何でしょう?」



振り返ると、女性は何を言うでもなく、ジッと私の顔を見てくる。


この女性…どこかで…。



「……ごめんなさい。何でもないわ」


「…?…はい」



まぁ、1日にたくさんの人を見るわけだし、見たことある人がいても不思議じゃないものね。


と1人で納得し、仕事に戻った。



─────……………



そして、それはある日のことだった。



「あそこのイタリアンもなかなか美味しかったね!」


「うんっ」



茜と昼食を食べた後、私たちは信号待ちをしていた。



「…何か、長いね、信号」


「うん…」



信号はまだ変わりそうになく、車がたくさん前を通っていた。


そんな、時だった。



ドンッ



「えっ…」



背中を、誰かに押された。



「未音…!!」


「……っ!」






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