Seventh-7
「……っ」
まさに図星。
私はただ、嫉妬していただけなのだから。
「……そう、…よ」
今度は恥ずかしさで目を逸らす私を見て、冬哉はクスッと笑った。
そして、軽く頬にキスをして、そのまま私を抱きしめた。
「と…冬哉…っ」
「未音…、俺嬉しい…」
引き剥がそうとする私を逃がすまいと、冬哉の腕に力が入る。
「も…、もうっ。
…それで、…結局何だったの、あの人っ…」
照れ隠しで、気になっていたことを聞いてみた。
が、
「ん?…谷川のことか?
知らない」
……え?
思わず呆気にとられた。
「知らない…?知らないって…」
「同期のやつだけど、違う部署だし。興味ないし。
昨日のやつは、先輩に誘われたから断れなくて…」
冬哉は本当に興味がないのか、つまらなそうにそう言う。
な…なに、それ…。
あれだけ悩んだのに…、馬鹿みたい…。
驚きのあまり放心状態。
「んー…。でも未音が嫌なら近づかないようにする。
気をつける」
でもすぐに、頬をスリスリする冬哉に気づき我に返る。
「未音…。キスしていい?口に」
……え!?
「だ…ダメ…!!
わ、私帰るねっ!」
逃げるように車から降りた私を、冬哉は引き留めることなく笑顔で見送った。
私は熱くなっている頬を押さえながら、自分の部屋へ帰った。
冬哉。
私やっぱり冬哉が好き。
私が嫌なら、って言ったあの言葉、本当はすごく嬉しかったの。
だからね、私、冬哉のこと信じてる。
今も、きっとこの先も。
冬哉だけ、信じてる。




