Sixth-4
「あ、未音。
悪ぃけどちょっと寄り道して帰るな」
「…?…うん」
そう言って、あまり馴染みのない地区に来た冬哉。
しばらくして、とあるビルの前で止まり、封筒を持って入っていった。
すぐに帰ってきたけど、行ってきた時とは違いひどく落ち込んでいる感じだった。
「やっべー…。めっちゃ怒られた…」
何かブツブツ言ってたけど、それだけは聞こえた。
「冬哉…?
怒られたって、もしかして…」
…私のせい?
「…あ、いや、何でもない。何でも。
気にすんな」
気にするなって言われても…。
もう一回聞こうと思ったけど、冬哉に頭をグリグリされたから止めることにした。
─────……………
「そういやさ、未音」
今度こそ私の家に帰っていく途中で、冬哉が思い出したように口を開いた。
「お前さ…、スーパーの袋どこにやったわけ?」
「………あ」
ああぁぁぁぁ!!!!
そ、そう言えば…!!
私は大変なことを思い出してアタフタする。
「たぶん…、あの時だ…」
あの時落として、そのまま警察に行ったから…。
「……うぅ。あの中に晩ご飯があったのに…」
お金はほとんど残ってないから、今から買いに行くことはできない。
今日はご飯抜きかぁ…。
私はガックリして俯いた。
すると冬哉が、「なぁ、未音」と話しかけてきた。
「俺から一つ提案があるんだけど」
「…?」
そう言った冬哉は、何故か楽しそうな顔をしていた。




