Other Part2-4
「なぁ祥吾…。
好きな女の子が悩みを抱えてた場合、男はどうすればいい?」
『は?』
祥吾はキョトンとしたような声を出す。
「いやだから…。
好きな子が悩んでたら、どうすればいいのかなって」
俺はもう一回言った。
…さすがに未音のことを説明するわけにはいかないしな。
『………あー、まぁ……あれだ。
話してくれるまで待つことだな』
やっぱりそれか。
聞いちゃダメなんだな。
「待つだけなのか?」
他にもあるといいんだけど。
『あとはー…。
…そうだな。その子が話してくれた時には、黙って聞いてやることだ』
黙って聞く、か…。
『誰だって知られたくないことはある。
本当に心を許してるのなら、いつか話してくれるもんだ』
……あ、そうか。
今の祥吾の言葉が、ストンと胸に落ちた。
何か…納得いったかも。
『これで満足か?』
「…おう、助かった。
祥吾、お前っていい男だな」
俺が知る限りで一番。
『……気持ち悪いから止めてくんない?
俺そっちのケないんだけど』
「どーゆー意味だよ」
俺は電話切って、すぐにベッドに寝ころんだ。
余計なことは、考えずに。
……──……
「あっちー…」
車内の暑さで、俺は現実に戻った。
クーラーが効かない。暑すぎる。
つーか信号長いんですけど。
「あー…、未音…会いてぇな…」
何故だか無性に未音に会いたくなった。
今日は書類を届けたら直帰だから、そのまま『Dear Heart』に寄って帰ろうかな。
と考えたまさにその時、路地にふと人影を見た。
「あれは…未音…?」
買い物帰りか、スーパーの袋をぶら下げている。
そして俺は、その後ろの異常に気づいた。
「おいおいおいおい…!
ちょっと待て!!」
俺は慌てて車を動かした。




