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Dear Heart  作者: 藍原未羽
3/57

First-3




桃の話を聞きながら、私はじーっと男の人を見ていた。


茶髪で、目が少し細くて…、髪はふわふわしてそう。


遠くだからそのくらいしかわからないけど、…うん、確かに目の保養にはなると思う。



「……で、…って、先輩聞いてます?」


「…あ、ごめん聞いてなかった!」



もー!と怒る桃をなだめていると、店長がやってきた。



「江藤に佐川!

喋る暇があるなら働け!」


「は、はーい…」



私と桃は、逃げるようにお客さまの所へ向かった。



─────……………



「お疲れさまでしたー!」


「未音!」



バイトが終わり、帰ろうとすると声を掛けられる。


彼は辻井(つじい)和聡(かずさ)


ここで知り合った、同じ大学の同級生。



「もう暗くなったし、家まで送ってやるよ」


「心配性だなぁ…。大丈夫だよ」



実は、私は二週間前までストーカー被害にあっていた。


ストーカーに気づいてからはみんなすごく気遣ってくれたんだけど、和聡は特に心配してて、ストーカーがいなくなってからもバイト帰りには家まで送ってくれていた。


和聡のアパートがたまたま近かったのもあって。



「心配するっつーの。

どうせお前ん家から俺ん家まで徒歩10分なんだから、送らせろ」


「…わかった。じゃあお願い」



昼間はもう平気だけど、時々…本当に時々、夜道は怖くなるから。


和聡の言葉に甘えることにした。






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