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Dear Heart  作者: 藍原未羽
26/57

Fifth-4




「…よし。準備オッケー!」



私は自分で自分の頬を叩いて、玄関のドアを開けた。


1日寝たらスッキリした。


土曜日。


今日は大学が休みだったから、朝からシフトを入れていた。


ちょっと怖いけど、仕事がやりたい。


私は気合いを入れながら『Dear Heart』へ向かった。



─────……………



「あれれ?先輩、大丈夫なんですか!?」



同じく朝からシフトを入れていた桃が、かなりびっくりした表情で駆け寄ってきた。



「うん。

昨日はごめんね。気が動転してたみたいで…」



笑っていうと、桃は「むむぅ…」と唸る。



「そりゃ気も動転しますよ。

本当に大丈夫なんですか?」


「大丈夫。さぁ、仕事しよう!」



私が表に向かうと、桃もトコトコついてきた。



「まぁ、もしもの時は桃が全力で先輩を守るんで、安心してくださいね!」



そう言って胸を張る桃を見て、「お願いします」とだけ私は答えた。



案の定あの人は来ていたけど、桃が上手くカバーしてくれたし、他の人も気を遣ってくれたから何とかやり過ごせた。


まだ不安は残るけど、きっと大丈夫。


きっと──。



その油断が、いけなかったのかもしれない。






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