Other Part1-3
日曜日にレストランで昼食を食べ、そこでようやく、彼女と─未音と打ち解けることができた。
『爽やか笑顔のイケメンストーカー』には、流石に心が折れそうになったけど。
でも、その後行ったゲーセンのUFOキャッチャーで「すごい、すごい」と喜んでくれたのは、嬉しかったなぁ。
おまけにウサギのぬいぐるみとセットになると、もうどっちがウサギだかわからな……。
言いすぎかな。
そんで散々遊んだあと、俺はお気に入りの場所に彼女を連れて行くことにした。
行ったら、俺の予想通り喜んでくれたんだけど、予想外なことが一つあった。
よかったら、また一緒に来てくれないか。
その言葉は彼女によって遮られ、
「すごく綺麗!
冬哉、また連れてきてねっ!」
なんてとびきりの笑顔で言うもんだから、抱きしめたくなる衝動を抑えて、ただ笑顔を向けた。
……──……
そんなことがあってから、俺は以前よりも彼女のことを好きになっていた。
だから最近ついニヤニヤしてしまって、そこを祥吾にツッコまれたんだけど。
ちょっと仲良くなれたとか、ウサギのぬいぐるみが似合ってたとか絶対言えねえ。
おそろいのストラップを持ってるとか、口が裂けても言えねえ。
『どうなったわけ?』
祥吾のその質問に、俺はこう答える。
「お前には教えねぇよ」