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Dear Heart  作者: 藍原未羽
13/57

Other Part1-2




気がつけば、俺は女の子の手を掴んでいた。


…や、やべぇ!何て言おう…!



「新しいおしぼり、くれない?」



ついでに苦し紛れにスマイル。


女の子はさっさと行ってしまった。



「…冬哉」


「何だよ祥吾」


「俺、やっぱりお前がわかんねぇわ」



俺だってわかんねぇよ!


コーヒーを飲んで、とりあえず自分を落ち着かせた。




次の日、俺は『Dear Heart』に1人で行った。


名前を聞いて、大丈夫そうならアドレスも聞こうかと思ったけど、結局どっちもダメだった。


「人を呼ぶ」 と言われた時は本気でビビった。



だから、その次の日から、少しずつアピールしていこうと思ったんだけど…。




「………」



ササッと去っていく彼女の背中を見ながら頭を抱える。


ヤバいこれは…、あからさまに避けられてる…!!


事実を知った瞬間、ショックでへこむと同時に、話もさせてくれないのかとイラつく。


……いや、落ち着け俺。あれはたぶん、普通の反応なんだ。


と、自分で自分をなだめていた。



一週間後。


ずっとそんな毎日で悩んでいた俺は、遂に行動を起こした。


行動っつっても、単なる待ち伏せだけど。



あの時は本気で嫌われたかと思った。


祥吾いわく喜怒哀楽が激しい俺は、誰に対してもそうらしいから、きっと、彼女も困らせてる。


諦めることも片隅で考えていると、彼女の方から後日会うことを約束してくれた。



飛び上がるほど嬉しかった。


内心ガッツポーズしてた。


それから、彼女にだけは嫌われたくないと、そう…思った。






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