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Dear Heart  作者: 藍原未羽
12/57

Other Part1-1



─Toya side─



「冬哉…お前最近キモイな」


「あ?」



隣の席から発せられた声に反応し、眉間に皺が寄る。



「うるせぇよ」



そして、やりかけのデスクワークに移る。



「お前って昔っから性格掴めないやつだったけど、ここ一・二週間酷かったな」


「別に性格悪いとかじゃなくて…、何かこう…難しいっつーの?」



イライラ…



「まぁ、俺は慣れてるけど」


「初めてあったヤツとか、絶対一回は引くよなぁ!」



イライライライラ…



「つーか、お前が今まで交際上手くいかなかったのって、その性格のせいだよな!」



ブチッ



「あー!!うるせぇ!!

仕事させろ、祥吾!!」



さっきから隣で喋り続けているのは、俺の高校時代からの親友である、久里浜(くりはま)祥吾(しょうご)


何かと俺に構ってくる、ウザいけどいいやつ。



「いいじゃん、今昼休みなんだし。

…それより冬哉、あの喫茶店の女の子、どうなったわけ?」



『喫茶店の女の子』


その言葉に反応し、ここ何週間か前の日を思い出す──。




……────……



あの日俺は、祥吾に連れられ『Dear Heart』という喫茶店に行った。


何で男2人で来なきゃいけないんだと聞くと、彼女とのデートの下見だとかふざけたことを言いやがったから、正直機嫌が悪かった。


でも、それは一瞬で吹き飛んだんだ。



「いらっしゃいませー!」



めちゃくちゃ可愛い笑顔で挨拶をしている、アルバイトの女の子を見つけたから。


でも、何故だかすぐにいなくなってしまった。



「なぁ、冬哉。お前何頼む?」


「コーヒー…」



祥吾に答えながらも、俺はあの子の笑顔が頭から離れなかった。


これが一目惚れってやつかなって、柄にもなく思ってしまった。



しばらくすると、店員がコーヒーを持ってきた。


自分だと答えた後、店員を見て俺は固まってしまった。


持ってきてくれたのは、あの笑顔が可愛い女の子だった。






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