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新たな犯罪者

これまで小説をご閲覧、またはこの小説をご閲覧していただきありがとうございます。


今回も残酷な描写がございますのでお気を付けください。


それではどうぞ。

俺は黒金くろがね氷河ひょうが


この木葉坂学園このはざかがくえん高校の1年C組だ。


俺は人見知りであり、尚且つ殺人鬼なので人とは関わらないようにしていた。


けど、そんな俺を変えてくれた人物...いや、友人が居た。


白金しろがね木葉このは


木葉は成績優秀、運動神経抜群、更に家事も出来るとの事。


そんな木葉は周りからは「天才」だの何だのと言われている。


そんな言葉を木葉は


「ありがとう」


と笑顔で返した。


...けど、俺は知っている


木葉が、無理をしているという事を


そんな事を考えている俺は、学園の1年C組の自分の席で大人しくしていた。


...大人しくしていたと言うよりは考え事をしていたと言うべきか


考え事とは...最近木葉の様子がおかしいんだ


おかしいといっても木葉自体がおかしいわけじゃない、おかしいのは...


「あ、氷河おはよー」


「あぁおはよう...って、またかよその手...」


「あぁこれ?ちょっとあってねー」


木葉の手に何時も包帯が巻かれているんだ


その理由を聞いても「ちょっとあってねー」と言ってはぐらかす


...何故教えてくれないんだろうか


「木葉、いい加減教えてくれよ...何があったのか」


「だからー、ちょっとあったんだって」


「そのちょっとを教えてくれよ」


「うーん...」


「何で悩むんだよ?友達なら相談してくれよ」


「そうなんだけど...氷河にも被害があったら嫌だし...」


「俺なら大丈夫だって、こう見えても強いんだぜ?」


「知ってるよ...はぁ、仕方ないな」


木葉はため息をついた後、理由を教えてくれた。


「理由は...ほら、最近テレビで騒がれてるじゃん?切り裂き魔って言うんだっけ?」


「あー、夜中に現れて見かけた人を切るって奴か?」


「そうそう、...じつは学校に忘れ物してさ、その帰りにやられちゃって...」


「まじかよ...木葉にそんな事する奴は許せねえな」


「ちょ、ちょっと、だからって殺さないでよ?ニュースで絶対報道されるって」


「気分によるな」


「えぇ...お願いだからやめてよ?」


「考えとく」


木葉と喋っていると担任の岡崎おかざきまこと先生が入ってきた。


「ほらお前達、席につけよー」


そんな言葉で一斉に立っていた生徒達が座って行った。


「まず話がある、最近ニュースで報道されている切り裂き魔だが...うちのクラスの生徒がやられたと報告があった」


(もしかして...木葉の事か?)


「名前は東雲しののめしずくだ」


「ッ!?」


生徒の名前を聞いた瞬間、木葉はすごく驚いていた。


(こ、木葉...どうしたんだろ)


「雫は今は家で休んでいるそうだ、軽傷だったらしい、そんな訳でお前達も夜道は歩かないようにしろよ」


『はーい』


*****


「...木葉...木葉」


「うぇっ!?...あぁ、氷河か」


「どうしたんださっきの...驚いてたけど」


「あぁ...雫って言うのは僕の幼馴染なんだ、...だから...ね」


「そうか...」


「でも軽傷でよかったよ!さ、授業始まっちゃうし移動しよ」


「あ、あぁ...」


...そんな事を言っている木葉は、どこか悲しそうだった


幼馴染が傷つけられたからだと思うが...何故か、ひどく悲しそうだった


そして色んな授業が終わり、放課後にて


「おーい木葉、一緒に帰ろうぜ」


「あ、いいよ...そうだ、今日寄りたい所があるんだけど...いいかな?」


「あぁ、お見舞いか?...俺はだめかな」


「どうだろ...行ってみないと分かんないけど、まぁ何とかするよ」


「サンキュ、じゃあいこうぜ」


「うん」


暫くして、東雲家


ピンポーン...


『はーい...あ、木葉、今開けるね」


少しすると、玄関のドアが開いた。


「やっほー、雫、具合はどうかな?」


「調子は回復してるかな」


「そっか、...あ、そうだ、この人はクラスメイトの黒金 氷河君だよ」


「黒金 氷河だ、宜しくな」


「僕は東雲 雫...って、もうしってるかな?けど宜しくね」


「それで、家に入ってもいいの?」


「今お母さんとお父さん居ないけど...大丈夫だと思うよ」


「そっか、それじゃあお邪魔しまーす」


「お邪魔します」


*****


東雲家、雫の部屋にて


「そういや気になってたんだけど...木葉のその手ってもしかして...」


「うん、切り裂き魔にね」


「そっか...最近被害が増えてるからね」


「でも...木葉って前から包帯してたよな?」


「うん、実の事を言うと...前からやられてたり」


「うわ...大変だね」


「最低だな」


「まぁね...まぁ手だけだしいいんじゃないかな?」


そういう物だろうか


「...?氷河、何か顔が怖いけど...どうかした?」


「...ん?あ、いや...ちょっと考え事してた」


「氷河君も気をつけてね、危ないから...」


「...嫌、大丈夫だ」


...その切り裂き魔、殺した方がよさそうだ


(...氷河、殺すつもりでしょ)


(いきなりテレパシーで話しかけんなよ...まぁ間違ってないけど)


(...警察に任せればいいんじゃないの?)


(...警察なんて頼りにならないさ、俺の家族を殺した犯人を易々と逃がしたんだからな)


(そうだけど...だからって氷河が殺さなくても)


(うるさいな...別にいいだろ)


(はぁ...好きにしなよ)


「二人とも?どうかした?」


『気にしなくていい』


「そう?ならいいけど」


「って、もう夕方か...そろそろ帰らないとな」


「そうだねー、それじゃ、またね雫」


「はーい、またねー」


*****


そして夜...


(雫の話しだとここらへんで出会ったって言ってたな)


俺は夜中に黒いコートを着て雫が被害に会った場所に来た。


暫くすると、


「...」


(...あれか?)


向こうも黒いコートを着ている、きっとあれだ


(仕掛けるか...ってうぉっ!?)


いつの間にかその人物は俺の後ろに来ていた


(今のは幻覚...?)


「...お前、切り裂き魔だよな」


「...そう言われているが、それがどうした?」


「嫌、知り合いがお前にやられたそうなんでな...お前を早い所殺しとこうかと」


「殺せる物なら...殺したらどうだ?」


その人物は一気に間合いを詰めてきた


...けど、結構なスキがあるもんだな


「お前、前からの攻撃には強そうだが...後ろはどうなんだ?」


「ッ!?」


犯人は俺の言葉に反応し、後ろを向いた


...馬鹿丸出しだな


「はい残念、お前の人生はここでゲームオーバーだ」


俺はそう言って持っていたナイフを犯人の首に刺した


「ガハッ!?」


「ん?一発じゃ死なないのか...心臓に刺した方がよさそうだな」


俺はそう言ってナイフを犯人の胸に刺した


「ッ!?」


「やっと終わりだな...」


犯人はその場に倒れた


まだ息があるようだな...前と同じでいいか


俺はあらゆる場所を刺した


...また、同じ事を俺はしているのか


森での出来事が思い浮かんできた


気が付けば着ていたコートは真っ赤に染まっていた。


「...早く死体を隠さないと」


俺は適当な場所に死体を隠した


「...さて、帰るか」


やることはやったので自分の家に帰ろうとしていた


その時


「はぁ、やっぱり殺しちゃったのか」


「ッ!?」


「おっと...やっぱりこの時間帯には会わない方がよかったかな?氷河」


「木葉...何でここに居やがる」


「気になっただけだよ、本当に殺すのかなーって」


「...変な奴だな」


「どう思ってもらっても構わないよ、...僕はそういう人だし」


「?それってどういう...」


「教えなーい」


「教えろよ、またはぐらかすのか?」


「そうじゃないよ、言ったら氷河が僕を避けそうだからさ」


「そこまでの事なのか...?」


「もしかしたら...氷河よりも僕の方が酷いのかもね?」


「は?もしかして...お前も誰かを傷つけたのか?」


「まーそんなところかな?」


「...意外だな、真面目な奴かと思ったら」


「何とでもいいなよ、僕は「普通の人」じゃないんだから」


「...ん?普通の?」


「じゃ、見る物見たし、帰るねーそれじゃ」


「お、おいまてよ!」


木葉はそそくさと家に帰って行った


「ったく...普通の人じゃないって何だよ」


結局、俺はその意味が分からないまま家に帰った。

という訳でご閲覧ありがとうございました。


木葉に謎が追加されてしまいましたね、さぁどうしましょうか?


一体木葉は何者なのか、また次回でお会いしましょう。


※番外編を投稿しましたが色々ございまして続きは普通に書きます

申し訳ございません

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