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初めて出来た友達

少しだけ残酷な描写ありです。

そんな感じですが宜しくお願いします。

「はぁ...今日もまたあるのか...」


俺、黒金くろがね氷河ひょうがは高校生であり、1年生である。


仕方のない事なのだが...学校がある


月曜日とはとことん嫌な気分になる...


ちなみに人を殺したのは一昨日の土曜日。


...こういうことを言っていいのか分からないがな


「...どうせ今日も誰とも話さないんだろうな」


人見知り、というより誰も傷つけたくないと言うのが本音なのだが...


俺は殺人鬼だ、周りにいる人物は大体死んで行くのが普通だ。


...そんな俺が学校に来ていいのかどうかって話だけどな


まぁ死体は隠してあるし、見つかっても犯人が分からなければいい


...分からなかったらいいな


そんな俺は昨日の日曜日に担任から電話があり、


「明日もちゃんと学校にこいよ」


と釘をさされた。


...正直迷惑だ


俺は学校では普段は大人しく、誰とも話さないのでそれに担任が感づいたのか、いつも話しかけてくる


...生徒に話しかけてほしい物なんだけどな


そんな事を考えていると、2階にある教室の1年C組に着いた。


さて...自分の席に着いた事だし、寝ておくか...暇だし


暫くすると、


「・・・い、おーい」


「...ん?」


誰かに呼ばれた気がしたので起きてみると、前にはクラスメイトと思われる人物が居た


「あ、やっと起きた...」


「ん、おう...で?何か用か?...えーと...」


白金しろがね木葉このはだよ、覚えといてね」


「おう、分かった」


「あぁそうだ、用は...暇じゃないかなーって思って」


「絶賛暇だ」


「そっか、なら手伝ってほしい事があるんだけど...」


*****


「...雑用かよ」


「ごめんねー、僕だけじゃきつくて...」


俺は白金木葉とやらに頼まれて、担任から頼まれている資料のまとめを手伝って欲しいそうだ


「...俺、こんなの分からんぞ、ていうか生徒がやるもんじゃないだろこれ」


「そうかな?僕はいつも頼まれてるけど」


「お前って頭はいいのか?」


「頭はって何さ!」


「わ、悪かったよ...で?成績はどんな感じなんだ?」


「えーっと、1学期はオール5だったよ」


「...オール5!?うちのクラスにそんなの居たのか!?」


「目の前にいるじゃない」


「...実感がわかんな」


「そう?」


正直そこまで成績が良くて何故一人で出来ないのかと...


「...手伝って欲しい理由、聞きたい?」


「...教えてくれんなら」


「んー、実はね、君の事少し気になってたんだ」


「はぁ?俺の事?お前ホモなのか?」


「そういうんじゃなくて!...その、いつも一人でいるからさ」


「あー...」


「いつも一人で暇そうで...話しかけたかったんだけど中々喋れなくて...」


「ふーん...なんで俺に興味なんて持ったんだ?」


「...あんまり聞いちゃいけないかもしれないけどさ」


「何だよ?」


「...君ってさ、人を殺した事あるよね?」


「ッ!?...なんでそんな事聞くんだよ?」


「...一昨日の事なんだけどさ、僕散歩が好きでさ、何となく森を散歩してたんだ」


「...」


「そしたらさ...誰かの悲鳴が聞こえたからその方向に走ったんだ...そしたら君と大人の男の人が居てさ」


「...それで?」


「...木に隠れて見てたんだけど...君が男の人を殺す場面を見ちゃったんだ」


「...」


「君が死体を埋める所、その場から逃げだす所、大体見たんだ...ごめん」


「...」


「で、でもさ!警察には通報はしないから!」


「...信じられるかよ」


「え?...ってうわっ!?」


俺は白金木葉を壁に叩きつけた


「あの場面を見ただ?そんな事聞いて逃がすとでも思ってんのか?」


「つ、通報はしないって...」


「信じられるかよ!?俺は人殺しだぞ!?そんなの嘘に決まってる!!」


「ちょ、聞こえちゃうから静かに!」


「っ...」


俺は少し落ち着いてから白金木葉を離した


「...落ち着いた?」


「...まぁな」


「よかった...あ、まとめは終わったし...そろそろ戻ろっか」


「...監視はさせてもらうぞ」


「もー...どうしたら信じてくれるのさ」


「お前なんか信じたくもない」


「そう...じゃ、諦めるね」


「...諦め早いな」


「信じたくもないなんて言ってる人を無理矢理信じさせたくもないし」


「...そうか」


「それと...ナイフを取り出そうとするのやめない?危ないよ」


「...よく分かったな」


「ばればれだよ、君の目線、動作で大体分かるさ」


「お前...やっぱりこの場で殺してやろうか?」


「殺したいなら好きにすれば?」


「...はぁ!?」


「聞こえなかった?殺したいなら好きにすればいい」


「なっ...何でだよ!?」


「...それはこっちのセリフ、なんで戸惑ってるの?殺したいんじゃないの?」


「っ...」


「...君って、優柔不断な所あるんだね」


「...お前に俺の何が分かるんだよ」


「君の事は分からないさ、...けど、一人って所は少し僕と似てるなって」


「...?お前、いつも誰かと一緒じゃないか」


「昔の話だよ、...ほら、監視でも何でもいいから戻ろ?」


「...あぁ」


俺達は資料を持ち、教室に戻った


結局、俺はこいつのことを監視はしなかった


...殺したいとも思わなかった


あれはただの脅し、...それがばれたのか


それに...


「君ことが少し気になってたんだ」


その言葉が、俺は嬉しかった


こんな俺でも気になってくれているだけで...


そんな事を考えていると教室に着いた。


俺は何故か先生に


「よくやったな」


と言われ、頭を撫でられた


俺は少し嬉しかった


そんな俺が分かったのか、傍に居た木葉は笑っていた。


*****


「やっと帰れる...ん、あれは...おーい、木葉!」


「んー?あ、氷河、どしたの?」


「いや、一緒に帰っていいかなって...」


「勿論いいよー大歓迎!」


「あ、あぁ」


「あはは、嬉しそうだね?」


「う、うるせぇよ...嬉しくなんかない」


「本音はー?」


「...う、嬉しい...」


「やっぱり」


「か、勘違いすんなよ!?お前の事が気になり始めたとかじゃなくて...」


「えー、気になってくれたんだ、ありがとー!」


「ち、ちげぇよ!」


「恥ずかしがらなくていいじゃん、僕達友達でしょっ?」


「...!あ、あぁ!」


「あはは、よし、それじゃあさっと帰ろうか!」


「こ、木葉...ゆっくり行こうぜ、お、お前と...もう少し話したいし」


「えー?メルアドと電話番号教えたし、それでいいじゃない?」


「そ、そうなんだけど...こうして話したい」


「なるほど...よし、友達の頼みなら聞いてあげるよっ一部は!」


「一部かよっ!?...まぁでもサンキュ」


俺達はゆっくり家に帰った。


木葉の家は俺の家の三つ左隣だった、家から出て。


木葉曰く


「すぐ会えるし、学校に一緒に行けるね!」


だそうだ


...初めての友達が出来た


俺は、初めての友達を全力で守ると決めた。

というわけでいかがでしたでしょうか?

まぁ不評であろうが続きは書きますけどね!

それではご閲覧有難うございました!

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