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空白  作者: paoharu
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向日葵

彼女の家へ向かう途中、コンビニの駐車場で知らない車の助手席に乗る彼女を見つけた。


コンビニから出てきた男性が、彼女の乗る車の運転席へと乗り込む。変な汗が流れる。


急いで車に駆け寄り、彼女の名前を叫ぶ。


驚いた顔の彼女は急いで車から降りる。

「穂高さん…!どうしたんですか!?」


どうしたなんて聞きたいのはこっちなのに!

そんな心の声が漏れ出たのか彼女が

「こちら、会社の上司の瀬口部長です。」と口を開く。

「どうも瀬口です。」僕は名刺を受け取る。

彼女は瀬口という男性に

「あの、この前話した…」と小さな声で耳打ちする。

瀬口は「あぁ」と頷き

続けて「仕事の帰りに、足を引きずってる斎藤を見かけてね。声をかけたんだ。どうやらパンプスのヒールで足を挫いたみたいでね。おまけに靴擦れまで起こしてるよ。応急処置として絆創膏をコンビニにまで買いに来たところだったんだ。」


変な疑いをかけてしまった自分を悔やんだ。


「さすがにこのまま歩いて帰らせるのは可哀想だから車で送っていくよ。君も一緒に乗って行こう。斎藤を送った後に君も家まで送るよ。」

いくら会社の上司といえ、このまま彼女と2人きりで車内で過ごされるのは嫌だったため瀬口の提案に乗った。


彼女を家まで送り届けた後、

僕と瀬口は車内で話すこともなく沈黙が続いた。

瀬口の、腫れ物を扱うような態度が気に入らず、

「すみません、このお店で買い物して帰るんでここで大丈夫です。ありがとうございました。」と

瀬口の車から降りた。


最近の彼女の態度、瀬口の腫れ物を扱うような態度。

本当にただの上司と部下なのか…?

疑ってはいけないと思いつつも、

頭の中では不安な気持ちが渦巻いている。


自分の心を安定させるために動画を観る。

今日もこのまま寝落ちしてしまうのか…

そう思っているうちに意識は遠くなり眠りについた。

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