幻想が現実に起こると碌なことないよね
連続投稿です。お暇つぶしにどうぞ。かなり短めですが、わかる節目を見失ったので。。。
「はいっ!そろそろですかね?そこまでっ!」
号令をかけて目の前にいる高校生達を止めさせた。
近年、痴漢など暴漢が増えたのか知らないが、知り合いから頼まれて週一で護身術を兼ねた武道の指導を行っていた。
「ありがとうございましたっ!」
生徒達からの元気な挨拶を聴きながら稽古道具を片付けることにした。すると、残っていたのか生徒のうちの2人が話しかけてきた。
「あの〜、ゆいせんせー!放課後、遊びに行きましょうよー!」
「はぁ...おじさんを揶揄うのはやめてください。指導者としても先達者としてもそれは出来ません。クラスメイトのイケメン達を誘って遊びに行きなさいな。」
どうやら、遊びに誘われているようだが、御歳29のアラサーを誘って何がいいのだろうか。
「だって、先生かっこいいじゃん!他の子達からも人気高いよ!」
「それはありがたいですね。モテたためしは今までないですけどね。はいはいっ!次も授業でしょう?遅刻しますよ。行った行った!」
女生徒の軽口を躱しながら、背を押して武道場から退出を促した。
「え?」
そのとき、生徒の真下を中心に円状に輝き出した。
「え?なにこれ!?なにこれ!?」
生徒達は、パニックを起こしてるようで動こうとしなかった。それと共に輝きが一気に増して行った。
「チッ!」
なんかよくないものを感じて、咄嗟に2人の手を取って合気の要領で後ろに投げ飛ばした。そして、反動で2人の位置に自ら飛び込んでしまった。
「!?」
そのまま浮遊感を感じながら目の前が輝きによって真っ白になった。
ファンタジーが現実に起こると絶対碌なことないですよね。少なくとも、私は体験したくないです。血とか嫌いですし。。(武術経験者)
評価レビューよろしくお願いいたします。切実
誤字脱字あれば感想からよろしくお願いします。たまに見返す予定ではいますがなかなか自分だと気づかないですよね。こういうのって。笑