プロローグ
あけましておめでございます。手慰みで執筆を始めました。お見苦しい点があるとは思いますが、作品とお付き合いしていただければ幸いです。
目の前を線が掠める。その圧で額を浅く切った。
「くそっ!!しつこいんだよっ!」
額から流れる血を袖で拭いながら、線が向かってきた方に正眼で刀を構える。
その向こうには、新たに矢をつがえた追手が追撃を放った。
「見えりゃこわくないってね!」
放たれた矢を二つに切り落とし、先程倒した兵士から拝借した投げナイフでお返しとばかりに額を打ち抜いた。
相手に当たるのを確認すると、痺れと極限の怠さを持った体で、ひたすら街の出口である門を目指した。
どうやら、相手側も手段を選ぶ気はないらしく街中なのに、飛び道具や魔法を遠慮なく打ち込んできていた。街中は阿鼻叫喚になっており、市民が逃げ惑っていた。
走り抜ける途中で、通りに蹲ってる小さな女の子がいた。恐らく、魔法の音で怖くて動けなくなっているのだろう。このままだと、射線上にいる為魔法なり矢なりが当たって巻き込まれるのは明白だった。
「チッ!あぁ、クソッ!舌噛むなよっ!!」
「覚悟ぉー!!」
女の子を抱えて後ろからの魔法を庇うように受けた。
「がはぁ...」
背中に激痛ともに、灼熱感を感じた。
「終わりだ!」
トドメとばかりに近づいてきた兵士に脳天に剣が振り下ろされ、脳漿が混じった血が弾け飛んだ。
「早く逃げな...」
倒れるのをなんとか耐えて、抱えた女の子を下ろすとこちらをチラチラ見ながら女の子は親とおぼしき人の元にかけて行った。
「ふぅ...残念だけど、これぐらいじゃ死ねないんだよね。痛いのには変わりないんだけどなっ!」
振り返りざまに、手にしている剣でもって脳天をかち割って来た兵士を構えた剣ごと叩き斬った。
「ば、ばけも...」
最後まで言い切る前に上半身と下半身がお別れしながら崩れ落ちた。
「化物とは酷いな。お前らが御所望したくせに。まぁ、否定はできないけど。」
1人ごちりながら、また門の方向へと向かって行った。
「あぁ、本当に碌なことないな。まぁ、そうだよね。」
走りながら、ため息がつきなかった。
よくあるパターンだとは思います。だが、それがいい。
暇つぶしになったでしょうか?今後も読んで頂ければ幸いです。誤字脱字あればご報告お願いいたします。
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