第五章 中 悪夢の森を越えて
今回、事前に書いていたデータが操作ミスで無くなってしまいましたのでかなり少なめの文章の量となっております。ご容赦ください。
「お、おはよう。」
挨拶は朝起きたら真っ先にやる行為の1つだ。
俺は幼少期毎日やらされてたから習慣になっている。まぁこんなくだけた挨拶はここ最近始めたばっかだが、俺はまるでルーティーンの如く自然と挨拶を目の前の少女こと、一方的な我が主こと、セリアにした。
「ん、おは・・・・・よう・・・zzz」
セリアは何やら俊巡したような素振りを見せるとやがて面倒臭そうに挨拶仕返した。
いや後半寝てんじゃん。こいつ朝に弱い奴だな。
だがそれも今日ばかりは仕方ないだろう。
「や・・・ヤバい。気を抜いたら気絶しそうだわ。」
「あぁ、周りを警戒して一晩明かすって滅茶苦茶神経磨り減らすんだな。」
俺も結構徹夜慣れしてる身だが、ゲームしてるのと野宿してるのでは体に掛かる疲れが段違いだ。
俺のオカルト嫌いが災いしたのか昨日は一睡たりとも出来なかった。
「やっぱちょっと休んでからにしね?」
「ここでグダグダしたところで私たちは一人前に慣れないわ。旅を続けるなら進むしかないわ。それに私の勘だけど、ここから次の街ビナーはそれほど遠くないはずよ。今出れば日没前には着けるんじゃないかしら。」
まぁ確かに一理あるな。もう野宿は勘弁だしな。背に腹は変えられないのか、
なんとかセリアの提案を飲み込んだ俺は森を出る準備を始めようと、立ち上がる。
するとセリアは左手の人差し指を上に掲げ、
「止まるんじゃねぇぞ...」
言い放った。
「・・・・」
「・・・・」
まるで労働用奴隷同士の様な静寂が俺達を包む。
・・・この雰囲気の原因は眠気で頭がおかしくなったかセリアか疲れてリアクションを取らない俺かは、死ぬまで議論する必要がありそうだ。
「お前、もしかしてガ○ダムとかって知ってる?」
これが体感二時間の静寂の果てに俺が出した結論だ、
・・・いや異世界人がアニメ知ってるわけ無いだろとか色々思ったよ。でも今の俺にそんな賢明な判断が出来るような状態じゃなかった。
そんな俺の心情を知ってかセリアは何も言わず野宿のかたずけを始めた。
この世界に来て3日目。ようやく体が慣れてきて後は早く森を出て次の街に向かおう。そのあとはそれかれでいい。どのみち先の事を考えるには情報が少なすぎるしな、
先日頂いた誤字報告を受け、一部文章の訂正を行いました。以後気お付けます。