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私の知人は自称政府の探偵さん  作者: 五月雨雪
2/3

迷い猫と少年




______恨みは、、何年経っても消えないまま、俺の睡眠の邪魔をする。

ミーンミンミンミンミー……ミーン……


眩しい太陽が地面の温度を上げメラメラと陽炎を作り出す。


そんな13時頃の事だった。

1人の少年が水のペットボトルを持ち公園のある方へ走って行った。


**********************


その頃、青年は公園にいた。

片手にアイスコーヒーを持ち、丁度植物で影になっている椅子に座りながらぼーっと目の前の光景を見ていた。


「おい猫‼︎今日こそ俺が勝つぞ‼︎」


小学生くらいの少年が猫に向かって言っている。

すると猫は


「ナ〜ン…」


興味が無さそうに返事をした。

すると少年は椅子に座っている青年に声を掛けた。


「ゆきと‼︎競争するから合図して〜」


行人と呼ばれた青年は溜息を吐きつつも頷いた。


「行くぞー、よ〜い_________ドン‼︎」


掛け声と共に少年と猫は同時に駆け出した。


……



すぐに猫が少年を抜かし、先にゴールした。


「はい、猫の勝ちだ。

どうだ少年、小学生が猫に勝てるとでも?」


行人は眠そうな声色で言った。


「でも俺はもうすぐでこいつに追いつく」


猫を指差しながら言ったが党の猫は毛づくろいをしている。


「にしても、、お前……汗凄いが平気か?」


バタンッ


行人が言った言葉を最後に少年は倒れた。


**********************


俺は今、何故か目の前で寝ている小学生の相手をしている。


否、させられている。


「起きろ。俺は暇ではない。」


フリフリ……フリフリ………


俺が少年に声をかけるたびに隣で呑気に座っている猫か反応する。


「…………ん〜……あっ‼︎」


「漸く起きたか少年」


「お兄さん、俺………また?」


此奴は、馬鹿だろう。


「水持ってんだ。飲め………唯の水分不足だ。水分摂らずに走るから倒れるんだ。」


俺が言うと少年はゴクゴクと喉を鳴らし水を飲んだ。


「俺今何回まけた?」


…………………………………………


「さあな」


タッタッタッタッタッ…………


「おいコラ。ルックス詐欺野郎」


人が増えた。しかも女だ。


「俺の名前も楽に言えないのか?お前の頭はこの少年以下だな」


「だったら、私の名前も呼ばない君に言われたくないんだけど?」


察した奴を多いだろうが流伊奈だ。


先日俺に借りを作ったアイツだ。


「ちびじゃん‼︎ひさしぶり‼︎」


NICEだ少年


すると、彼女は顔を少し赤くしながら


「君よりは遥かに背が高いけど?少年くん」


と、子供が言いそうな事を堂々と言ってみせた。


「ニャっ」


猫も俺と同じ考えのようで呆れている。


「喧嘩するな。騒がしくなるだろ。

それに、もう18時だ。ガキは帰れ」


俺が少年に時間を伝えると公園にある時計を見て目を見開いていた。


「急げーー‼︎_________あっ、また、勝負しろよー‼︎猫野郎」


そう言って公園から走り去った。


**********************


私は公園から走り去った少年くんを見えなくなるまで見ていた。


すると横から声がかかった。


「流伊奈」


声は低く、外見だけなら女は、皆惚れるだろう。


「………あの子の両親の情報……貰ってきましたよ。これで借りはゼロです。」


自称探偵の行人が子供に興味を持つとは思えないから可笑しいと思っていたけど、今回は上からの指示らしくあの少年の家は結構厄介らしい。


「アイツの両親の帰りは遅い、そして何よりも行動をするのがほとんど夜らしいな。昼間は取引をしているか、何処かで遊んでるのだろう」


………私が情報収集する意味はあったのだろう

か…………………………


「その通りです。彼の両親は……………………

犯罪者…………………………………しかも、最近この辺りでは有名な________________________________________"証拠を残さない殺人鬼"_____」


**********************





__________去年の2月________




その日は快晴だった_________


………そして、、、俺が、、最後に友人と出かけた日だった。


この日、俺の友人は________通り魔にあった。


俺と出かけた帰り道_________


「頭が良かったら職も探しやすいんじゃねーの?」


友人の瓊能勢 賜威斗(ニノセ シイト)が俺に言った。


「前にも言ったが、俺は普通に生きたくない。つまらないだろ」


「流石だな〜……俺も____もう、ずっと_…」


3756437564375643756437564375643756437564


しばらく夜道を歩いているうちに俺達がいつも別れる十字路についた。


「じゃあここで__________________っ」






俺がそう言い横を見ると、賜威斗は、、口から血を流していた



俺は突然のことに声も出ず、、、身体も動かず、、呆然と友人が倒れるのを見ていた、、、。


そして何よりも、、、驚いたのは、、彼の息はもう止まっていて___________________________刃物で刺された跡も、人が走っていく音も、、、何もなかったからだ。


ドサッ


ただ彼が倒れるのを呆然と見ていた。


周りには俺しかいない_________




何が、、、、、、、、、


どれくらい時間が経った?


サイレンの音が聞こえる。


ガチャンッ




俺に………手錠が掛られた。


0000000000000000000000000000000000000000



3日ぐらいだろうか




俺は




証拠不十分で解放された




それから、誰が俺の友人を殺したのかもわからないまま



葬儀が執り行われた。







そして、これが俺を探偵への道に引き込んだのだ。






この事件はテレビにはなったが、すぐに噂程度で終わってしまった。



















**********************


「これから、どうするんです?」


目の前の女、流伊奈が俺に聞いた


「…………どうすると思う?」


彼女の表情はあまり豊かではないので何を思っているかは理解できない、、、が、今彼女の焦ったような余裕のない表情を見て俺の考えが解ったみたいだ。


「……君は………あの子の両親を____ですか」





俺はニヤリと笑い





















_________







「yes」


















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