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私の知人は自称政府の探偵さん  作者: 五月雨雪
1/3

午後のtea time

ねぇ


どうして、どうして私が_______


助けてよ……



********__________*******


探偵とは、犯罪を犯した者の犯罪に至るまでの経路を当てるとても頭のキレる者。


************************


「いい加減警察に連絡すれば良いのに‼︎」


威厳のある声で私に言う彼女は叶 梓依楽(カノウ シイラ)

私の小学生の頃からの友達。


「言ったよ?でも場所も分からずで捜査のしようが無いってさ」


そう返した私は凪 流伊奈(ノギセ ルイナ)


実は言うと私はストーカー?のような者に悩まされている。

まあ、高校に入ってからなんだけどね。

2ヶ月前ぐらいから梓依楽に相談をしていて、彼女に最近は如何だと聞かれ、答えたところこの始末である。


「場所がわからないだとー⁉︎なら私が警察の代わりに突き止めてやる‼︎」


「危ないからそれだけはやめて」


相変わらず気がきついな

其処が良いのかもしれないけど


「でももしイキナリ部屋に入ってきたりでもしたらあんたはいつも落ち着いてるから油断してたら襲われるよ?」


「心配してくれてるのはいいけど、、私冷静じゃないのよ?

これでも結構焦ってる」


確かにストーカー被害を受けている側が焦らないとおかしくないか?

っていっても友人や家族に手を出されないようにしたいから余り大事にしたくないだけなのだが、、


「とりあえず今日は帰ろ?

もうすぐ暗くなるし君も危ないよ」


私が梓依楽にそう言うと彼女は微妙な顔をしながら分かったと頷いてくれた。


「また明日ね」


私が手を振ると


「まったね〜‼︎

ちゃんと鍵閉めるんだよ⁉︎」


と手を振り返してくれた。


ふぅ、やっと行ったか。


************************


無心で歩いていたらいつの間にか家の前じゃねーか。


そして私はドアに鍵を差し込んで回そうとしたが辞めた。


さて何故でしょう

開いているはずのない窓が開いている。

しかも、リビングの方だ。私の家は一軒家逃げ道は幾らでもあるが今は入らない方が良いだろう。


_________………


"でももしイキナリ部屋に入ってきたりでもしたらあんたはいつも落ち着いてるから油断してたら襲われるよ?"

_________……


フラグだな。

もしかしたら親かもしれない。

でも、親がいる時は決まって朝、学校に行く前に言ってくれるはずなのだ。


そして今日の朝、そんな会話はしていない。


でも逃げ道の確保はしてある。

私の部屋は1階だから其処から抜けることができる。

家に入って一度リビングを確認するか。


大丈夫


私はこれでも昔盗みをした事がある。

しちゃいけないけど

逃げ足だけは速い‼︎


もう一度、ドアに鍵を差し込み回した。


ガチャッ


鍵は音がなると言うことは鍵は閉まっていた。


バタンッ


大丈夫。

ドクドクと心臓の音が聞こえる。

私の心臓の音だ。


リビングの扉の前に立った。


ガチャッ


…………………………



男だ。

目があった。

こっちを見ている。

私と同じぐらいの年。


「やぁ」


青年は軽く私に挨拶し、その顔は、、、声色と違いすごく真顔だった。


心臓の音が聞こえる。


「君は私のストーカー……だよね?」


何故だろう。ストーカーと言った時私は冷静さを取り戻した。

油断は出来ないけれど、、


青年は考える素振りをしたが、顔は変わらず真顔。


「どう思う?、、俺が其処でyesと答えて貴方は其れを信じる?

まあ、noと答えても怪しまれるだろうし〜_______________yes」



おいおい、どうしろと?


「えっと………うん?………私をどうするの?」


一応聞いてみた


「ん〜?_________こうするとか?」


気づいた時には青年の顔がドアップであった。

手は抑えられてる。

美青年だな。


チュッ


「ん….………むぅ……あっっ」


ヌルっとした感覚。

舌だ。

やばいどうしよ抵抗できない。


「んっ…………」


青年の顔が離れた

手は拘束されたまま。


少し笑って


「ごちそうさま………

抵抗、あんまりしなかったのは、俺に力じゃ勝てないと思ったからだろ?」


「笑えばモテるのに」


何言ってんだ自分。

知らない奴にキスをされ、しかも……やめておこう。


逃げ場ないし


「それはどうも。じゃあ俺あとちょっとで用が済むから大人しくしててくれたら嬉しいけど_________俺が手を離せば君は逃げる」


「まあね」


そういえば此奴どこかで……


グサッ


「ッッッっ」


ナニカをお腹に刺された。

きっとナイフだろう。


「もしッかして…………お前…通り魔…」


まだ意識がある。

だからせめて其れだけを聞いておこう


「yes」


青年は真顔で言った。


其れを最後に私の意識はなくなった。


************************


「流伊奈‼︎」


汗を流し走ってきた女。


「君は………彼女の友達か」


俺は息を切らした女に声をかけた。

真顔で


「だったら何⁉︎

胸騒ぎがして心配して見に来てみれば流伊奈は倒れてるし‼︎」


友達………ね?


「俺は君に興味が無いんだけど。

それに、ありきたりな反応だな」


「私の‼︎「大好きな人が傷つけられて焦らない人は居ない」


彼女の言葉を遮った。

その先の台詞が分かっていたから態々聞く義理もない。


彼女は驚いた顔をしていた。

まあ、普通はそうだよな。


「そんな焦るな、驚くな。__________________ストーカー女」


俺がそう言うと、床に寝そべってるソイツがむくりと起き上がった。


「やっぱり、、梓依楽だったか」


ソイツは少し残念そうな顔をした。


「私を騙したの?ストーカーを見つけるためだけに?」


梓依楽が目を見開いて言った。


女は怖いな。すぐに顔が変わる。


「そうだよ。だって、、この前私の部屋に来た時誰にも教えていない私の宝箱の中身を当てて、"あんた、いつも大事にしてるねそれ"そう言ったでしょ?」


俺はソイツ等のやりとりを黙って見ていた。


「犯罪を犯す者は、いつかボロがでるの、、それに私から血が出ていないことに気づかないほど周りが見えていなかったし」


よくもまぁ、友達だった奴にそんな事が言える。

俺も人のことは言えないが、、


「というわけで、、確か2ヶ月前からだったよな?

その頃から気付いたんだろ?__________________ソイツが他の誰かと話したりするのを見て何故かよく思わない自分がいることに」


俺の考えが当たっていればもう女は反抗もできないだろ。ていうかしないはずだ。


「…………当たってるよ……。

だって、私の傍に居てくれる人….…居ないんだもの。流伊奈がずっと居てくれたんだもの」


寂しがり屋かよ….…

面倒くせぇな


「別にソイツ….……流伊奈が他の人と仲良くしてるとこ見て自分から離れるって言う思考がおかしい。

実際、流伊奈もお前のこと1番の友達だって言ってたし」


「そうだよ、梓依楽。君は私の1番の友達"だった"よ。

でも、ごめんね。___________________________もう、信用できなくなった。


だから……。


私が警察を呼ぶ前に…。


もう私に話しかけないで」


梓依楽はその言葉に涙を流しながら、その場を去った。


************************


つ、疲れた。

私今日頑張ったよだから…


「お金ぐらいくれてもいいでしょーー⁉︎」


目の前の男、、、、自称探偵の織田 行人(オダ ユキト)に向けて私は言った。


「お前のストーカーを見つけ出した俺に感謝は無いのか?」


この男は通り魔ではなく唯のムカつく野郎だ。


「俺がお前の知り合いで良かったな?

演技を頼んだのは俺だが、それ以前にストーカーの話を持って来たのはお前だぞ?」


「それは、、まあ、、それに少しは私にも解ったから」


私が小さい声でぶつぶつ言っていると


「迫真の演技だったのは褒めてやる。

あと、大人をこき使うな」


褒められた。

だがそれ以前に驚いた事がある。


「……大人?」


「は?」


彼は低い声でイラついたように言った。

顔は変わらず真顔だが


「俺は20歳。色々あって探偵みたいなのをやってんの」


「は….…はは……ははは」


私の反応を見て彼はキモッと言っていた。


「唯の……ルックス詐欺かよぉぉぉぉぉ」


私はその日1番の驚きと、大声がでた。


************************


「悪かったな………。ファースト」


自称探偵の織田 行人が言った。


「……………別に、気にしてない…………でも舌は…

なんでもない。これから学校で会うと厄介だな」


織田 行人の知人、凪 流伊奈はさっきの事件の事を気にしているらしい。


「警察呼びたくなくて、俺に頼んだんだろ?

お前が選んだなら後悔するな。後、"過去"の事だ」


流伊奈は腑に落ちないと思いながらも正論を言われ、何も言い返せなくなる。


すると、


「大人のキスはどうだ?」


行人は彼女の耳元で彼女に聞いた。


彼女は耳を抑え顔を真っ赤にしながら、


「思い出させるな‼︎て言うか聞いてない‼︎」


それを聞いた行人はふっと笑い


「そっちの方が刺激が強いだろう?」


「少し悪戯がしたくて」と言い


ニコリと無邪気な笑顔を彼女に向けた。



__________________5月10日______知人のストーカー被害__________________解決いたしました。


______________記録/織田 行人_____





















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