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02 アッ・ビッ・エイター

 世界の破滅。その夢はまさに悪夢だった。

平井サラの途切れた意識の先は男から切り替わり、崩壊していく世界を写しだしていた。

見慣れた景色に赤と黒のレイヤーをかけたように恐ろしい事になっていた。

駅前ローターリには日から逃げる人が重なり合うように集まり、車は次々に爆発している。

熱風になめられ肺の空気を焼かれた人たちは窒息死する、目を剥き胸を叩き苦しみにのたうち頭の上に重しを乗せられたように、ぺたりと倒れる。

枯渇した酸素に力は奪われ後は延焼のための部材と変わり果てる。

「……何これ……こんなの……」

 人間が燃えて黒炭にかわるなど、好んで見るものではない。

映画が好きでも虐殺を好まない、サラの得意分野にそういうものは一切含まれない。

それゆえにこの地味後食えずは卒倒どころの騒ぎではなかった。

「夢……こんなの絶対ありえない!! こんなの……」

否定と首を振るたびに顔に掛かる熱。

自分の髪が焦げる匂いも、今や世界の全てが炎獄にある事を思えば些細な事すぎた。

 否定、否定、否定。

これが悪質な夢である事を知るために何度も首を振る、違う景色を探す。

煙と炎、重油の悪臭は鼻腔に不快感以上の重荷を擦り付けていく。

喉を詰めていくタールの苦味はとても夢とは思えないリアルさ、吐き気で目を回すサラは壁に身を任せて身動きが取れなくなっていた。

「手の込んだ……嫌がらせだよね。ついに脳内にまで嫌がらせを……」

 そこかしこと破れ焦げ付いた服。

制服は白地を探すのが難しいほど汚れていた。

「お肉好きだけど……人間が焼けても美味しくないってのは良くわかりましたから……」

 煙が視界を奪い、意識はどんどん遠くなっていた。

いつになったらこの悪夢は終わるのかと空を見上げ、これが夢だと確信して涙が溢れていた。

「こんな近くに星? ありえない、ありえなくてよかった……、嫌がらせ終了……」

 重力に従い体は壁を伝って落ちていく。

熱のこもった埃っぽい地べたから、薄く開いた露は眼鏡越しに落下する巨大な星を見つめていた。それは星というには歪な先端を尖らせた円錐のようにも見えていた。

 遠くに輝いていた月より大きな物体を前に、サラは目を閉じ、夢が冷めるのを待っていた。

「早く……終わってよ、こんなひどいイジメ聞いたこともないわ。夢まで壊すなんて九条さん……本当に私が邪魔なのね……」と、来る朝も苦痛である事に胃を痛めながら。




 生活習慣というものは恐ろしいものである。

どんな危機的状況にあっても、どんな不幸があったとしても、習慣としている時間に目が覚めてしまう。

世界滅亡の夢を見るほど混乱した朝は、汗だくになった自分に嫌悪しそのうえで終わってなかった悪夢の再確認からはじまり、そこから脱兎の現実へと突入。

平井サラはたった今学園についたところだ。

 自分の身の上に起きた憂鬱な事件を抱えたまま、さらに憂鬱の渦巻く学校へ登校していた。

 あまりに騒がしかった今朝。

もっと言えば昨日の夜からの衝撃は、サラの身体のあらゆる箇所に影響を及ぼしていた。

目立つのは髪の毛、風呂上りの食事時ら破壊されそのままダウンした結果、整える事のできなかった髪は家を出て気づいた時には後悔なんて言葉ですまされないほど爆発していた。

鳥の巣のような頭に、目の下に作った疲労の隈。

 制服も、昨日の騒ぎでゴミ屑を丸めたようになっていた。

とにかくひどい有様での登校は、ひたすら身の不幸を呪った愚痴で彩られていた。

 夜から続いた悪夢、それは夢の中でもとぐろを巻き、目覚めた朝にも終わらなかったのだ。

誰にこの奇怪な出来事を話していいのか、どうしたら救われるのか、サラは悩み同士がぶつかり合う鈍痛でうつむいたままクラスへ向かっていた。

「あの変態、帰ったらいなくなっていてくれないのかな……いなくなっていてほしいよ」

悪夢の続きは目覚めた朝にはじまり、それを思い出す事はこの先の苦痛を助長させるだけと凹みながら。

「嫁探しにきた魔神で宇宙人ってわけがわからないわよ。……でも……これはどんな手品なの?」

 まとめられなかった朝の喧騒を愚痴りながらも、手に持ったスマホの輝きを疑うような目で見た。

「……治ってるよね、まるで新品……、本当に魔神なの」





 サラが味わった苦痛の朝、それは15歳の少女には刺激の強すぎる朝だった。

「というわけでやっといい朝がきたな、おちついたという感じだ」

 アンラ・マンユは仁王立ちで開け放った窓から朝日を見ていた、もちろん真っ裸で。

「というわけで何してるんですか!! この変態!!」

 悪夢からの目覚め、サラの目の前にあったのは角ばった男の尻。

驚きと羞恥心がダッシュでカーテンを引いていた。

「変態!! 外から見えるところで何しているのよ。ご近所さまに知られたらどうしてくれるのよ!!」

 早まって前に出てしまったサラの目は振り返ったそこに、ぶら下がった男のシンボルを見る位置にいた。

今まで話し込んでいた抗議の言葉が吹っ飛ぶ、衝撃で顔を真っ赤に染め上げる。

手を前に、逃げようと尻餅つく

「いやぁぁぁあぁぁあぁあぁぁ!! 汚い!! 汚いぃぃいい!!」

「貴様、俺の体に汚い部分などない!! ケツの穴まで芸術品よ、しかと観よ!!」

 魔天軍の司令官たる己に汚いを連呼する小娘を許すまじと、ひねりポーズを見せるアンラ・マンユ。

揺れて動いた逸物がサラの頬を打つという悲劇は即座に発動していた。

「……いやぁあぁぁあ変態ぃぃぃぃ!! 腐るぅぅ顔が腐るぅうう」

「やかましい女だ、俺様の話をきちんと聞け!! 変態などと言う者じゃあねえ!!」

「じゃあなんなのよー!! いったい何しに私の部屋にいるのよ!!」

 目が覚めた少女にあれやこれやと怒鳴られるのは気持ちのいいものでもない

 「何度も言わせるな俺の名は魔神王アンラ・マンユ、魔軍司令官にして偉大なる魔神だ。この星に来たのは俺を愛し心を捧げるだろう嫁を見つけるためだ」

 どす黒い悪夢から目覚めしなびた面を晒しているサラに、真顔の魔神王は一杯のため息を落としてその場に座ると。

「早く飯の支度をしろ、腹が減ってかなわん」

 最悪の目覚めだったであろうサラに魔神王は顎で指図していた。

首を一回り動かせば全てが見渡せる狭苦しい部屋で、勝手に陣取った布団に座ってくつろぎながら。

まるで自分の部屋と言わんばかりの横柄な態度、ナチュラルに朝飯を注文をする姿にサラの方の方は少しずつだが意識が現実に戻ってきていた。

「えっとこれは……悪夢終わらずってやつですか、この斬新な嫌がらせ……いったいどう対処していいのかわからないけど、魔神って何、このファンタジックメルヘン脳実装済みの変態さん。貴方ちょっと常識なさすぎじゃないですか!!」

 腰を抜かしたまま眠ったため寝違えた首筋の痛みも意識をいきり立たせるには十分なものだった。

大きくでたサラの反撃を小うるさいと手で払って魔神王は言い返す

「問題ない常識はもう身につけた、だが俺様には俺様のやり方がある」

「大問題です!! 常識身につけてないです!! 今もそうじゃないですか!! この素っ裸の変態さん!!」

 人差し指を前に黙れと睨むアンラ・マンユに、ただの人間平井サラは負けていなかった。

というか相手がどんなものかしらないが故の強さで言い返していた。

「さん」をつけたのはせめてもの良心みたいなものだが、強めた態度はそこで途切れる事はなかった。

「いい加減服を着てよ!! 警察よぶわよ!!」

 掛け布団が腰回りに乗っているとはいえ真っ裸の男が、7帖一間でふんぞり返っている常識などあっていいわけがない。

スマホを前に突き出したサラの顔に、魔神も苛立つ。

「きっさま……昨日に引き続き偉大なる魔神の俺様を何度も変態呼ばわりとは」

「実際そうじゃない、なんで服着てないの……というか、昨日いきなり裸でここにきたのは誰の差し金なのよ。ていうか、裸で来たって事は服なんてどこにもないって事ですか!!」

 警戒で立ち上がりながらも、逃げる方向を定めたサラ。

出現の最初から服を着ていなかったこの変態と一夜を共にして無事だったのは奇跡だったと、背筋を凍らせていた。

なによりの恐怖は相手の体格、自分より大きな男だ。寝転がっている体を観れれば背丈は軽く自分を越す20センチ以上高いと予想、布団から飛び出した長い足を見なくてもわかる。

こんな者に捕まえられたらひとたまりもないと猫のように警戒して後に引く

「近づかないで変態!!」

「やかましい、俺様の肉体美にケチをつける貴様の方が変態だ」

「いたいけな私の前で脱いでる方が変態でしょ、私はまだ15歳の可憐な少女なのよ!!」

「まったく、美に対して理解のない生き物は惨めだな。服ぐらいすぐに着てやろう」

 そして魔神は立ち上がった

 そしてサラはまたも見てしまった。立ち上がった魔神の股間に揺れる……それを

「だから!! その汚いのを見せないでって……もうダメ電話するから!!」

 目を覆い顔を背けようとしたサラの前を、部屋を揺らす強烈な風が走っていた。

「かっ、くだらんやつだ。俺の体は天使なんて不器用な存在をはるかに凌駕した美しい芸術品だ。さあ風よこい」

 目の前で起こった事は手品というには幻想的すぎた。

立ち上がったアンラ・マンユの体に色のついた風が絡みつく、鍛え上げられた体その肌色を隠していく。

サラにとって考え寄らない着衣シーンは、目の前で普通に起こっていた。

何もないところから飛び出した色、それが巻きついて服へと変化する。

魔法のように、魔神王は顔色ひとつ変えず、自分を彩っていく風に笑う。

「この星の普通の姿っての派手さがなくてつまらんが、しかしまあ合わせてやろう」と。

 一方でサラは混乱を起こしていた。

CG撮影を目の前で見たらこんなものなのか、という強制的に意識をつなぐ考えを全面に立てては見たものの、そんな細工はどこにもない自分の部屋を思うに理解が追いつかなくなっていた。

「また夢? ……私まだ夢の中にいるの?」

 逃げ出そうとしていた足が絡まり玄関に向かって尻餅をつく、説明のつかない状況に気を失いそうになったサラの意識をつなぎとめたのは、手に持っていたスマホの破砕音だった。

突然巻き起こった風と、突然スーツに着替えた変態。

何もかもが突然すぎてついていけなくなった四肢の制御、驚きに滑り落ちたスマホは玄関のコンクリートに画面をぶつけ、ディスプレイは蜘蛛の巣を張ったように割れていた。

「いやぁぁぁぁぁぁ!! なんて事をおぉおお」

「服を着てやったのに、まだ言うか。うるさい女だな」

「仕方ないでょ!! これが黙っていられるとでも言うの、なっなっ……なんで壊れて、まだ変えたばかりなのに、新しいの買えないのに」

 生活必需品の破壊は、昨日の質素倹約ご飯に続く大ダメージだった。

赤貧の生活を送るサラにとって、唯一の最先端機種とも言えたスマホの破壊は、意識をしっかりと原点に戻すだけのパワーがあり、それ以上に現実問題への怒りを呼び起こす事になっていた。

「どうしてくれるの!! これがないと、私は生きていけないのに!!」

 ストレートなヒステリックで、遠ざかっていた足はアンラ・マンユに向かって前へ踏み出していた。

手に持ったスマホを着替えの終わったスーツ姿の魔神に突きつけていた。

目の前で起こった不可思議なんて、日々倹約を心がけ少ない生活費を切り盛りしているサラには今の事の方がずっと大事だった。

「ねえ、弁償してよ!! 修理に持っていくから……どうしてくれるのよ」

「うるさい、俺様をイライラさせるんじゃね」

 魔神王にして見れば一分一秒の間を驚いたり叫んだり、泣いたり怒ったりと騒がしい女にしか見えない

呆れた顔を見せて踏ん反り返る魔神王に、サラの態度は本当に浮き沈みの激しいものだった。

瞬発的に噛み付いたせいなのか、何かを吐き出し切ってしまったかのように背中を丸め泣いているのだから。

「本当に次から次へと退屈しない女だ」

「なんなのよあんたは……私をイジメて楽しいの? 九條さんからそうしろって言われてきたんでしょ」

「九條、誰だそれ?」

「いいわよ、そんなところで隠さなくったってわかっているんだから……」

 流れ出る大粒の涙の意味は疲労だった。

昨日から今日までの間、夕飯を食べる事もできず朝食の準備もままならない。

見も知らぬ男が、自らを魔神と名乗り奇妙なマジックを見せているとしても、それを警察に電話する事が本当はできない立場の自分を思い出して泣いていた。

「こんな嫌がらせをするぐらいなら……、いっそう殺したらいいじゃない」

 力なくうなだれるサラの姿にアンラ・マンユの顔は曇ったままに、小さなため息を落とした。

「まったくお前って女わだな」

 サラが両手に祈るようにして持って涙するスマホの画面を魔神の指がなぞる。

割れていた亀裂の線が、溶かされ融合していくかのように元の形へと戻っていく。

「治って……直したの?」

「そんなものがお前の生命線じゃねーだろ」

 涙を拭う指先、見上げなければ顔をみる事もできない大男であるアンラ・マンユの顔はサラに寄り添うように近くにいた。

 褐色の肌、彫りの深い顔、目と眉の間の短さから日本人ではない事が良くわかる。

昨日は赤く見えた目の玉は薄い青色に、逆巻き天井につくほどの長髪、そう覚えていた昨日の姿はなく、短めに整えられた黒髪。

 黒のスーツも似合う優男の姿に、期せずしてサラの胸の鼓動が跳ね上がっていた。

「えっ、あっ……」

 言葉に出来ない感情が頬を赤く染めて体を熱くする

あとはもう支離滅裂になっていた。

密着したアンラ・マンユを跳ね除け猛スピードで走った。

走って走って、そして今学園にいた。





「あらあらあら、今日はまた随分とみっともない格好なのねぇ」

 朝の騒ぎから覚めやらぬ混乱を抱えていたサラに、もっとも会いたくなかった人物が睨みを利かせてわざわざ目の前に立っていた。

 赤みがかった栗毛、高めのポニーテールを揺らす彼女は九條蓮美(くじょう・はすみ)と言う、天敵だった。

顔立ちはにはおだやかさ、丸めの愛嬌良い目をもってなおどす黒い気を感じさせる。

 目を合わせる事を恐れるというよりも、顔を合わせる事で背後にある黒いものを感じ取りたくないという寒気に、少しだけ上げた頭で小さく挨拶をする。

「……どうも、おはようございます九條さん」

「おはよ、平井さん。髪をセットするお金もなくなったの?」

「そんな事は……今朝は少し寝坊して……」

「あらあらまあまあ、寝坊するほど労働でも」

「いやだわ、九條さん華族が労働なんてありえない事ですわ」

 教室の中に小さな笑いが、潮騒のように響く。

静かにざらついた悪意はサラの心を締め上げていた。

 ここは歴史深き学園、かつて華族だったものたちが新しい時代に古き良き時代の作法を残す事を目的として明治維新の翌年に作られた華族の箱庭。

 私立華族院昇華学園(かぞくいんしょうかがくえん)

格式の高いこの学園はそこいらの市民が入れるような場所ではなかった。

旧華族から公家の血を引くものたちに与えられた特殊な空間に、不似合いな貧民である平井サラは小さくたたみこまれそうな体で席についていた。

「すいません……次からは気をつけます」

「まったくよ、貴女個人がお家でどんな汚らしいかっこうをなさっていてもかまいませんが、学園に来る時はやめていただきたいわ。学園の品位にかかわりますから」

 取り巻き二人を横にひかえさせた女子。

華族として上から二番目の地位を持つ九條家子女、九條蓮美は斜めに睨む目のままサラの机を蹴飛ばした。

軽いタッチの蹴りではあったが、かけていたカバンが落ちる音で教室は静まり、イジメの実況を楽しむ好機の目に晒される。

「本当あんたみたいな地下家(じげけ)の、何者かもわからない人がクラスにいるってだけでも腹立たしいわ」

「卑しい身分のくせに」

「空気が澱むわ、気分が悪くなるわね」

 各々が口走る雑言に、ただうつむき逆らわずに時を待つサラ。

始業のチャイムで始まる授業中だけが、誰とも触れ合わずにすむ時間。

体育を除けばそれしか安らぎのない日々に、苦痛は加速していた。

髪は整えられなかったが表情を読まれないように大きめのメガネを忘れる事なくしているのもそのせいだ。

「今日も1日何事もなく終わりますように……」

 いつもの儀式、何事もあって欲しくない。

うつむいたまま片手で胸を押さえクラス中から放たれる棘で傷ついた心を温める。

イジメにあっても、事情があってここにいなくてはいけない自分。

途切れそうな忍耐をきつく結び直し、落とされたカバンを拾おうとした。

「てめー、俺様を置いて行くな」

「はい?」

 掴もうとしたカバンの持ち手を大きな男の手がさらう。

思わず上げた顔の前にたっていたのは、自宅にいた変態だった。

「変態……こんなところまで追ってきてたの……」

「てめーがいないと俺様が困るんだよ」

 大きな声では言えない叫び、ひきつる表情が昨夜から自分を惑わせ汗らせる男の顔を見つめてしまう。





「えーと……彼の名前は亜蘭繭理(あらん・まゆり)くん、今日からこのクラスの仲間となり、みんなと一緒に勉強していく事になりました」

 青天の霹靂。

変態と蔑んだ男が同じ学園に通う生徒だった事に。

横に並んだ担任教師が小さな置物に見える180オーバーの魔神は不遜な顔を晒したままサラを見て言った。

「俺様は平井の家に厄介になってる、紳士淑女諸氏どもよ、まあこれからよろしくな」と。

 堪忍袋にも、感情にも言動にも、いろいろなものを封じ込める銀行の金庫のようなものが欲しい。

 目の回る1日、新しい月曜日を平井サラは絶望の向こう側が見えるのではという嫌な気配を感じながらスタートした。






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