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人と滅び

作者: 白い秋

 彼の者は夕暮れに消えゆ

 蛇は悪魔と混じりて巨悪と化し

 英雄談は美談と成り果てる

 

 忌むべき道は巌に満ち

 古来の伝えは食い尽くされ

 救うべき者のあてもなく

 救われる者は天を仰ぐ


 空は灼熱に満ちて煌々と

 海は荒波を率いて轟々と

 陸は亀裂を引いて粛々と

 滅びを待つは末の末端

 されどここにおいては全となる

 

 地はあられもなく悪に犯され

 天は抗う間もなく堕ちていく

 掌握するはかつて蔑まれた者共


 地と天は堕ちて交わり

 亡びという虚栄を作り出す

 虚栄は巨悪に操作され

 滅びという実害となって襲い来る


 これが今、人間の行なっていることである

お目通し、有難うございました。

感想なども、是非どうぞ

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