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TEENAGE ~ぼくらの地球を救うまで  作者: DARVISH
season2【A面】
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27-2 新しい拠点へ

【27話】Bパート

『次にここを訪れる時は、きっと皆で笑顔で迎えられると思います。

どうかお元気で…。あなたのことは忘れません。』



頭の中で何度もリフレインするネイシャさんからのセリフ、出立のシーンを思い出し、涙ぐむ小谷野と兼元。


生一も言葉少なかった。


生一もネイシャさんは命の恩人だ。かけがえのない人になった。




それ以外にも村全体から感謝の声と十分な路銀を渡された勇一達。


村人との熱い抱擁。感謝と感動の中出発したのだが、そんなのは小谷野と兼元には経過イベントみたいなものに過ぎなかった。


最後の……ネイシャさんと涙ながらの抱擁が全てだった。




* * * * *




ややでこぼこの道を走るセダンタイプの車の中。


…小谷野と兼元が乗っている。



「ネイシャさんいい人だったな~」


同乗している車の中で勇一が気を使って話かけるが、涙目でなにも喋ろうとしない。



無理もない。



自分の口から別れを切り出さないといけなかったわけなのだから。



日本にも一旦は戻らないといけないし、この旅の目的もブレていなかった。


命がけで自分達を助けてくれた静那にお父さんを会わせてあげたい。その気持ちは確かにあった。



………しかし出会ってしまったのだ。Fの天使様に。




ネイシャさんは優しく、2人…いや3人にとっては年上のお姉さんとしてこれ以上ない理想の女性だった。


今まで単純な色気に欲情したことは何度もあったのだが、それまでのとは一線を画すような印象だった。


自分が命を懸けてでも守りたい…そんな存在にはじめて出会えたのにしばしの別れを選択した2人。




「まぁアレよ…おとこやったで。仁科たちも見直しとったと思う。」



運転手以外に車に乗っているもう一人の男、生一も慰めの言葉をかける。


しかし涙目の2人は窓の景色を見ながら沈んだ顔をしている。



「そういえば葉月が言っとったけど、トルコは親日国らしいぞ。親日派の女子高生とかぎょうさんおるんちゃう?」


「何!それは誠か?」


とたんに兼元が武将言葉で問いかけてくる。



「その方、その言葉に偽りは無いな。」


「偽りございませぬ。ですのでここは側室を構え、子孫繁栄への足掛かりへと励みましょうぞ。」


武士言葉で返す生一。


「うむ…悪うない。して、近こう寄れ!トルコのおなごというのはどんな感じのおなごが多いのか申せ。」


「ははっ、恐れながら申し上げます。」


「待て、トルコのおなごの…その……巨乳率はどれくらいであるか?答えよ。」


「巨乳って…なんで今そんな事…。」


やや唖然として問いかける勇一。


「その者!これは海より深き重要事項なるぞ。横槍を入れるでない。」


運転手は村人だったのだが、もちろん日本語が分からないため何を話しているか理解できない。淡々と運転をしている。



「“雪見大福乳の心 様”恐れながら先ほどの情報でありますが、どうも巨乳率が多いのはえげれす(イギリス)がダントツであるとの調べが出ております。」


生一が勝手に小谷野の名前を武将風にアレンジした。



「巨乳の謁見は厳しいという事か、“スタイル見入丸”よ。“ちょっとイギリス行ってくるわ。”と申したいところではあるが、現実的に敵わぬ。その国、詰んでおらぬか?」


生一の名前は勝手に“スタイル見入丸みいりまる”に設定された。



「ははっ、大変申し訳にくいのですが、乳の心様のお眼鏡にかなう側室は少なめかと。」


「ううむ…戦略を変えねばならぬな。

ただ、人は見かけによらぬもの。隠れて大層な品物を所持しておる可能性もある。」


「最もにございまする。乳の心様。」


「では出来るだけ多くの“品物”を品定めさせていただくにはどうすればよいと思う?答えよ。見入丸よ!」


「それは、土下座で頼み込んでみるのが良いかと思いまする。」


「うぬ。土下座がどれくらい効果ある国か分らんが、土下座をやり通し、我が名に恥じぬ生き方を貫いて見せようぞ。」


「“半丁香太郎 様”は何かご要望はありませぬか?」


兼元に要望を振る。名前はイメージ通り“半丁パンテイ香太郎こうたろう”になった。



「そうであるな。見入丸よ。私はとりあえず側室になりえる女子高生を何名か召し抱えたいのじゃが。」


ヤバい事をサラッと言う兼元こと半丁香太郎。



「召し抱えた後は如何なさるおつもりですか?」


「あとは香りのみぞ知るといったところじゃ。電子レンジも新たに新調せねばならん。」


さらにヤバい事をサラッと言う兼元こと香太郎。



「さすがは香太郎様。抜かりない。」


「そのためにも申せ!国内でより多くの女子高生を拾い上げる為にはどうすればよいのかを。」


「ははっ。香太郎様、まずは髭を剃ることから始めていては如何でしょうか?きっと上玉の女子高生を拾い上げられまする。」


「其方の言葉、偽りは無いな!」


「ははっ。恐れながらお2人は先の大戦にて数段男を上げております。乳の心様、香太郎様の魅力は世界規模で是非伝わるものかと予想されます。」


「うむ。悪うない返事じゃ。」


「次の国では我が優良種が活かせる地となるであろう。良い風がきておるようじゃ。誉めて遣わす。」


「ありがたきお言葉。半丁香太郎様。」


「うむ。苦しゅうない。」


「恐れながら…私奴わたくしめも褒めていただくだけではなく何か報酬を頂きたいのですが?」


「良かろう。見入丸。何なりと申してみよ。」


「では、申し上げます。香太郎様。

出立の時に香太郎様が3枚ほど拝借したと思われまする“誰かの下着”を1枚お譲り頂けないでしょうか?」


「なっ!そなた知っておったのか。」


「それはもう…香太郎様が大事そうにポケットに仕舞われたのを拝見しておりました。なれど3枚は取り過ぎにございませぬか?」


「ならぬ!わしの家宝に目をつけるなど抜け目が無いのは認めよう。しかし私の生きがいを奪うでない。」


「そうであるぞ。お主は踏み入れてはならん領主の領域は分かっておろう。控えよ。」


「お言葉ですが、乳の心様。乳の心様も出立の2日前に“だれかの乳袋”を1枚拝借しておる所をこっそり目にしたのですが、あの家宝はいま何処にあるのでしょうか?」


「なっ!そなた。我の家宝にまで手を出すと申すか!口を慎むがよい。まぁあの家宝はアレじゃ…“虎穴に入らずんば虎子を得ず”と言うじゃろう。お主らには絶対に見つからん場所に埋蔵しておる。」


「ではその埋蔵物は何の用途に使うのでありますか?乳の心様。」


「それは…その……アイマスクが無いじゃろう。眠れぬ時にワシはアイマスクが無いとダメな体質なのじゃ。だからその…アイマスクじゃ!!」


「3回も申さなくても良いのでございます。乳の心様、テンパイの領域におるのが如実に理解できてしまいまする。

…して、肝心の乳袋のサイズはまごう事無き数値でございましたか?」


「無論じゃ。そこに関しては見間違える筈もない。」


「さすがは雪見大福乳の心様。素晴らしい眼力の持ち主であらせられますな。」


「わしを誰だと心得る。制服の上からでも正確なデータをはじき出す高性能なまなこを所持しておるのじゃぞ。例えパットというまがい物を入れようがワシは間違えはせん。」


「無論にございました。失礼を。」



お互いに見つめ合い、その後口元が軽く緩む。


戦利品はゲットしたぞとばかりの表情である。




「コイツらの切り替え早っ!しかも急に時代劇テイストで話しやがって!(しかもとんでもない事カミングアウトしやがった!!)

…てかお前達、今までの落ち込み様は何だったんだ。心配して損したよ…。静那や女性陣がこの会話聞いたら唖然とするぞ。」



「さっきから外野が目障りでござるな。控えよ!“お子様ランチ好太郎”!」


「うるさいな!なんで俺だけ子どもみたいな名前付けられないといけないんだよ!


「控えよと言っておろう。好太郎!」


「だから何でそんな変な名前なんだよ!!」


トルコのまだ見ぬ美人を夢見て気持ちを切り替える2人。それを呆れた目で見る勇一だった。



* * * * *



「ちょっとホコリが多いから窓閉めようか。」



後部窓側に座っている静那をやさしく抱き寄せる葉月。


こちらの車は女性陣が乗っている。


道路はあるものの、外の景色がとにかく殺風景だ。


都市まではこんな緑の乏しい茶色一色の風景が続くのだろうかとやや疲れ気味の葉月達。


変わり映えの無い景色は風景とはいえ、疲れるものだ。


静那も初めは窓側で景色を見ていたが、あまりにも茶色一色の山々と砂埃の多い旅路なので、横になってもらう事を提案した。


「確かにこんな道路じゃ、町から町へうかつに移動が出来ないよね。

そりゃあ村の人達も自分たちの土地に缶詰になるわ…。車がエンストでもしたら当分救助が来そうにないしエライ事になるでしょうね。」



「鉄道もまだできてないんでしょう。過疎地域に物資や情報が届かないのって何気に危ないかもね。」


「日本も将来は少子高齢化が進むとか言われていたけど、まだ実感ないな…。でもいずれはこんな感じになっちゃうのかな…。道路が整備されずに支援の行き渡らない村が出たり…。」



「日本の山々がこんな茶色一色になってしまうイメージはさすがにないけど、若者が田舎にいなくなる可能性はあるよね。そうなったら危ないなっていうのは感じた。実際ここみたいに国の援助が行き届かなくなると色んなボロが見たくなくても見えてくるし。」



この車のガソリンも村の資金を使ってなんとか買い付けたという感じで、都市部への交通手段も乏しい。


「砂埃…酷いみたいだけど真也、八薙君の方は大丈夫かな。」




* * * * *




静那達の車の後方には護送車が走る。


野盗達を拘置所へ移送するため収容しているのだ。


ただ、野盗の中には先日のデカブツの様に車ごと破壊しかねない人間も混じっている。


そのため、護送車側には真也と八薙が同行しているのだ。




とはいえ長時間移動であるため、退屈だ。


体をほぐすために2人で筋トレに励みながら話を交わしている。



「この先の港町がゴールじゃないんだよね。」


「ああ。そっからまだ西…イラク国境まで行かないと都市といえる場所に到着とはならないみたい。隣国のイラク自体も国内でまだ揉めてるみたいで落ち着かないっていうし、西も東も物騒だよな。」


「この先戦争になるのかな…?」


「どうだろう。」


「隣国だから絶対とばっちり来るよね…。そうなったら。」


「まぁあんまり考えたくないけど、もう嫌でも考えてしまうよな。俺達ここの村人達とここまで仲良くなったんだし。村にいた子ども達、今お腹空かしてないかな~とかふと感じるもんな。」


「うん。もうあの村の人たちには苦しい思いをしてほしく…ないよね。」


「そうだな。ミサイルみたいな大型兵器使われたらどうしようもなくなるから事前に止められるのなら何とかしたいよな。」


「どうしようもなくなるか…そうなる前に。そうだね。止められるのなら。」


「今回みたいに自分達で火種を一つづつ消していくってことは出来ても、根本を変えないとまた野盗は出てくる。だから大本ってのを見極めないとな。モグラたたきはあんまり好きじゃないし。」


「モグラたたき?」


「ああ。そういえばモグラたたきゲーム自体知らなかったんだよな。じゃあ“イタチごっこ”なら分るよな。」


「ああ、なるほどね。」




* * * * *




出立した村から一番近い町は『バンダレ・ブーシェフル』という所である。


イラン南西部ペルシア湾岸にある都市だ。


イランの主要海港であり港湾利権や石油関係のような大きな金が渦巻くビジネス街。


ここまでを村の若者たちと一緒に目指す。


ブーシェフルでの野営後、ここからは2手に分かれる。





勇一や静那達は運転係の村人と一緒に、『バンダレ・ブーシェフル』からそのまま北上するルートで、最短で同国最大の都市『テヘラン』入りを目指す。


南西部の都市を経由して、まず以前はペルシアの首都だった『シーラーズ』に入る。


その後エスファハーン州の州都を経由して『テヘラン』へ先乗りというスケジュールだ。





一方、護送車に乗せた野盗と村の若者達。


そして護衛係として真也と八薙を含めたグループ。


こちらは北上せず西側の国境近くの町『アフワーズ』に向かう。


州都の最大都市であり、ここで野盗の引き渡しと今後の村の管轄を村全体として司法長官に嘆願するらしい。


村としての責務を終えた後は、約7時間をかけ北上。イラン西部の都市『ケルマンシャー』を目指す。


そこから東へ約3時間ほどで『ハマダーン』という州都に到着。


休憩を取ったら『テヘラン』へ。


西側を迂回するやや遠回りなルートだが、最終的に『テヘラン』で合流するルートだ。


恩義を感じていた村人達はここまで案内&同行してくれることになった。






湾岸都市『バンダレ・ブーシェフル』に到着した面々は1日の休息に入る。


とはいっても村のお金は潤沢ではない。まだ目的地にも着いていないので考えなしにお金を使う事はできない。


静那や小谷野、兼元のような傷が癒えていない面々だけ港にあるホテルを利用してもらい、後は近隣の浜でテントを張った。村人達がどれだけ勇一達に対して敬意を持って対応してくれているかが分かるが、勇一は申し訳なく感じていた。


ただ、長旅の疲れというより、砂埃の道が思った以上に体に応えたようだ。


夕暮れと同時に激しい眠気が襲う。


仁科さんと葉月がマトリョーシカ人形状態になっている静那を丁重に宿舎へ運んでいく。


静那が無事宿舎に入った事を確認できたので、あとは寝袋で就寝しようとした。



勇一だけかもしれない。実は寝袋を使ってテントでの宿泊をするのは初めてだった。


そろそろ就寝をしようと明かりに手をかけようとしたところで、ホテルの様子を見に行った仁科さんが小谷野と兼元を担ぎ上げてテントに戻ってきた。



ホテルで就寝のはずの2人が……顔をボコボコに殴られている。


テントの前に乱暴に投げ飛ばす仁科さん。



「何があったんですか?」


怒り心頭の仁科さんに恐る恐る八薙が聞いてみる。


「本ッ当に信じらんない!こいつら静ちゃんを抱き枕にして寝てんのよ。

しかもどっちが抱きついている面積が広いとかで取り合い、言い争いしてんの。

静ちゃん体も万全じゃない上に長旅で疲れているよ。なのにそんなのお構いなし!酷いでしょ!」



「それで溜まりかねてこの2人を追い出したという…」


「そうじゃないと静ちゃんがゆっくり休めないし危ないでしょ。もう今日は私と葉月の3人でホテル使うから。」


「まぁそれなら仕方ないかな…こいつらが悪い。」


「うぐぐぐぐ…不可抗力や!」


「何が不可抗力よ!あんたらこそ静ちゃんに対して不可抗力な事しようとしてたでしょ。コイツらまだ体を満足に動かせない静ちゃんに何しようとしてたか分かる?」


「まさかお前、あの状態から…揉んでたんか?」


「そ…そこはノーコメント。」


「それがしも…お答えしかねまする。」


「いやいや、なんで武士口調なんですか?!」


「お前マジかよ。」


「お前ら生粋の野生動物か!?」


「いや…だからやってないって。」


「じゃあ皆に誓って言えるの?何もしてないって。」


「なんで皆に誓わないといけないんだよ。」


「真也君どう思う!コレ!」


「その…どうと言われましても…。」


「真也!どういう状態かは分らんけど王手かけとんやでコイツら。お前が何も思わんわけないやろ!」


「え…まぁ静那が嫌がってないなら。(王手って何…?)」


「お前本気で言ってんのか?あの足先から髪の毛の先まで発情しとる野人に対して何も制裁せんでええんか?」


「その…じゃあ聞きます。本当に何もしてないんですか?」


「まぁしてないと言えばしてないし、したといえばしたかも…」×2


「どっちやねん!あとハモるな!ハモったら罪が2分の1とかになると思うなよ!」


「どうなんだよ。はっきりしろよ、2人とも。」



「その…抱き枕にしようとしたんは本当やねん。

でも抱いた時に手ェ動かしたら色々当たるやん。そ…その流れで手が当たったというか。」


「それ“黒”じゃないか。」


「で、どないやねん。当たった場所と触れた秒数わい?」


「そこまでは…。」


「先輩…大人しく全部吐いた方が良いですよもう。」


「だから上に手を置いただけやねん。遮るものあったんやからセーフにしてや!」


「セーフとかいう問題じゃなだろ!その時よこしまな気持ちがあったのかどうかっていう話をしてるんだよ。」


「いや、まずはアウトかセーフかを判定せな話が進まんやろ。八薙はどっち派や?」


「え、俺ですか?もう直接静那に聞けば…その…まぁ嫁ですから俺はあんまりそこへの介入はどうかと。」


「あかんコイツ逃げやがった。」


「逃げてないですって!なぁ真也。」


「なんで僕に振るんだよ。先輩方と静那の事なのに。」


「お前、さっきからその余裕、もしかして……もう……」


「すいません、先輩方。なんだかよからぬ事想像してますよね!僕はそう言うのは全然ないですから。」


「無かったらなんでそんなに草食動物モード貫けるんよ!明らかにおかしいやろ!」


「何です?その草食動物モードって?」


「肉食動物知っとるか?あれのなぁモードが逆ー」



“バン!”とテント前にあった机を思いっきり叩いた仁科さん。まるで“うるさい!いい加減にしろ!”とでも言わんばかりだ。


「何にしてもあんたら最っ低よ!動けない事を良いことに卑猥な事して…

さすがの私も葉月も引いたわ。信じらんない。もう今日はテントで寝なさいよね!」



その後ズンズンとホテルに戻っていった。





……



仁科さんの後ろ姿が小さくなった後、小さく呟く男性陣。


「あー怖。あいつあんなに怒っとったら若いうちから小ジワ出来るで。」


「先輩、それもし直接聞かれたら殺されるやつですよ。」


「結局どうだったんだよ~。静那が嫌がる事だったら流石に承知できないぞ。」


「いやもうこの話終わりにしようや。もう今回の尺がホラ、あと少しやし。」


「尺とか意味分らん事言わんでええねん。何ならCM分買い取ろうかオラ?何やったらきちんと吐くまで何話でも続けるぞ!」


「そんな理不尽で意味不明な事言わんといてや。やってへんから!」


「もう明日静那に聞くからいいよ!……まったく、もう。早く寝ろ!俺も眠いし。」


眠いのにバカなやりとりに参加してしまった事を後悔する勇一。


「(まったく、昨日まであれほどネイシャさんネイシャさん言ってボロボロ泣いてたくせに何やってんだよ。)」



それでもまだ傷が完治しない2人に対してテント内、十分なスペースを繕ってやる勇一と真也だった。






次の日の朝、村人達が州都の最大都市『アフワーズ』に向かう為、西に向けて出発した。


今後の合流日・地点を確認したうえでここから2手に分かれることになる。


自動車移動とはいえ、油断は出来ない旅路が続く。

物語は2期・SEASON2へ入ります。

時系列は、MovieⅠから後の物語となります。


【読者の皆様へお願いがございます】

ブックマーク、評価は勇気になります。


現時点でも構いませんので、ページ下部↓の【☆☆☆☆☆】から評価して頂ければ非常に嬉しいです。


頑張って執筆致します。よろしくお願いします。

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