表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

インスタントフィクション 「人の味」

作者: ゆとり

横を見ると彼女は居た

どんな夢を見ていたのだろうか

澄んだ涙を流しながら朝焼けを眩しがる

大きなあくびに僕もつられてしまった

嬉し涙と悲し涙とでは味が変わるらしい

僕は彼女の涙をぬぐった後

こっそり手をなめてみた

しょっぱい、それが彼女の味

その日の夜もう一度確かめてみた

今度は婚姻届をもって

涙は流してくれたがやはりしょっぱい

その次に一枚の写真を見せられる

思わず出た涙が頬を伝い、唇に触れる

すこしあまい味がした

いつまでたっても妻には敵わない

およそ10か月後

君が初めて流す涙はどんな味なのだろう


お読みいただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 文章の理解をするために何度も読み返したくなる。 説明的な文がなく、わかりにくいが、理解できたときに題名の意味が分かります。名文だと思います。 [気になる点] 題名が、彼女の味でもなく、涙の…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ