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第13話 入学式の朝

いよいよ二人の高校生活の始まりです。

(まだ登校していませんが…)


そういえば 最近ネクタイをしている男の人、見かけなくなりましたね。


袋から出した学校指定のワイシャツを着て

ズボンに新しいベルトを通した。


次はネクタイ。


クローゼットの扉にくっついている鏡を見ながら、昨日ググった方法を四苦八苦しながらやってみる。


何とかなった。


後はベストにブレザー



部屋を出てリビングに来てみると、志乃さんがオヤジの身支度を見てあげている。

佐藤さんは、まだの様だ。


志乃さんが手招きするので近寄ってみると

「ネクタイ直してあげるから。ブレザーとベスト脱いで」と掛ける椅子を指さした。


「そんなの自分でやらせろ」

というオヤジをあっさり無視して、志乃さんは俺のネクタイを緩めてくれる。

「今日が初めてだからね… 結構手こずった?」

「ネットでググってみたんですけど。長さとかなかなかうまくいかなくて…」


「もっと簡単でいいのよ こんなふうに」

確かに志乃さんが結んでくれた方が簡単できれいだ。


「上手ですね」


「そりゃね!元ダンナから始まって、いろんな人のを結んであげたから… 一番多いのは会社の男の子たち」

クスっと笑って「その子たちが“へま”やったときはこうやって締め上げてやった」

とネクタイをギューッ!締め上げられた。

「うん!完成」


それから志乃さんはオヤジの方を振り返った。

「大ちゃんも締め上げようか?」

あのオヤジにこういう口がきけるのは、さすが志乃さんだ。


ただ、自分も少しだけネクタイを緩めた。こっそりと



--------------------------------------------------------------------


佐藤さんの用意も出来たので


玄関を出て写真を撮る事になったのだが…


佐藤さんとふたり横並びに立たされて、なんだか七五三みたいだ。

まあ、佐藤さんの肩とかにぶつからないよう気を付けてはいるんだけど…


こちらにカメラを向けている志乃さんが余計な事を言う

「もっとくっつきなよ!」


いや、それは、まずいでしょ!


と、

佐藤さんが俺の腕を抱き込んで、体を寄せてきた。

その瞬間の

「?!」と驚いた顔をしっかり撮られた。


佐藤さんは、いや、女の子は?かな

時々こうした“いたずら”の爆弾を投げて寄こす。

そのたびに俺の“黒歴史”が増えるんだけど…


そのあと、通りがかりの近所の人をオヤジが捕まえて来て、4人の写真を撮ってもらったので

たぶん、この“黒歴史”はプリントされずに済みそうだ。


「マンション寄ってから学校へ行くね」と言う志乃さん親子を見送りながら、俺はこんなことをぼんやり考えていた。



。。。。。。。。。


イラスト ①


洋輔くん

今までで一番 楓の持っているカレのイメージに近いかな…


挿絵(By みてみん)



イラスト ②


美咲ちゃん

少し大人っぽ過ぎたかな…


23歳時(黒楓は工事中に出て来る7年後の美咲ちゃん)の彼女って感じになってしまった(^^;)


挿絵(By みてみん)

こういう時のいたずら心ってどうして起きてしまうのでしょうか?

そう! いつもは“車間距離”を開けなきゃ気が済まないのに、な~んか詰めちゃうんですよね~(^。^)


で、とんでもない勘違いのツボに入ったりして

くわばらくわばら(^^;)


皆様のご感想、レビュー、ブクマ、評価、切に切にお待ちしています!!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 洋輔くん、爽やかでイケメン……! そして、なんといっても美咲ちゃんのポカリスエットみたいな(アクエリアスでもいいけど)美しさ! たまらないです! まだこちらのお話まで届いていないから、…
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