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月不見月の彼女  作者: 107(ひゃくなな)
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はじめてのごほうし

さて、メイドを雇うことになったが、何をしてもらおうか・・・。

とりあえず、掃除をお願いしよう。


「じゃあとりあえず部屋の掃除でもお願いしようかな」


「掃除ですね♪お任せください!」


メイははきはきと応えると、どこからか取り出したハタキでテレビなどの埃を落とした後、壁に立てかけてあった掃除機をかけ始めた。

手際の良さはさすがプロだ。


「掃除の仕方も、なんとかアソシエーションから教えてもらえるの?」


「『World Maid Association』ですね。所属するメイドは一年以上かけて掃除や洗濯、料理やお仕えする上での心構えなどをしっかりと学んでいます。それなりのお支払いを頂いているので、私たちもご主人様方の生活を徹底的にサポートさせていただきます!」


メイはそう答えると、再び掃除機をかけ始めた。ベッドの下の掃除に差し掛かった時、掃除機の先端がコツンと何かに当たった。

まずい・・・これは例の、『アレ』だ。

メイはベッドの下をのぞき込み、掃除の邪魔となっている『数冊の本』を取り出した。


「なんでしょう・・・ひゃっ」


メイは顔を真っ赤にし、手に持っていた『数冊の本」を落としてしまった。

「色白JKの感動ヌード」「いきなり脱いだ!わがままBODY全集」いかがわしいタイトルだが、どれも自分の愛読書だ。


「いや、これは、その」


「だ、大丈夫です。その・・・男性の方は・・・こういうの・・・持っているって聞いたことがありますので。」


一見冷静さを保っているようだが、顔は赤いままだ。笑顔もどこか固くなっている。

仕方がないことだが、なんか申し訳ないことをしてしまった気がした。


お互い気まずい空気が流れたものの、メイはまた何事もなかったかのように掃除を再開した。

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