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War of the ボッチ   作者: 前田 隆裕
第一章
5/70

僕しかいない町と何か①-5

 そんなこんなでいろいろ思いをはせながら予約OK。朝食もOK。さて後は何するかの状態になった。何もしないのも落ち着かないので半年ぶりに漫画全巻読みしてみるか。


 そしてしばらく漫画を読みふけり、昼を食べてまた漫画を読みふけり、気が付けば夕日が沈みかけていた。贅沢な時間だ。もう夜行バスに乗りにいかんと。コンビニのバカ高い弁当を買わずに済むようさっと夕食の弁当を作り、置手紙を残して、荷物をまとめて家を出た。  


 実家は畑に囲まれた田舎で、夜行バスの停留所へ行くには駅まで徒歩三十分、一時間に一、二本の電車に乗る必要がある。スマホで時刻表を確実にチェックし、早めに家を出た。東京は雨の予報だったが、和歌山は雨ではなくてよかった。乗り過ごすと大ごとだ。余裕をもっていこう。東京とはわけが違う。着信履歴もついでに見るが何もなかった。


 夏も終わり、日が落ちるのも早くなってすでに薄暗くなった道を歩いていく。駅までは基本下り坂だ。夏の暑さが嘘のように引いて少し肌寒い。そしてとても静かだった。ただ時折電車のカタンカタンという音が遠くから響いてくるのが心地よい。哀愁を感じるこの季節は心がなぜか落ち着く。


 「ガシャン」


 静寂の中で異音が紛れ込んだ。驚いて後ろを振り向き、坂の上を見ると何かいる。大きさは自分の腰ぐらいか少し小さいぐらい。こん棒のようなものを持っている。


「ガシャンガシャンガシャン!」


 何かが急速にこちらに近づいてくる。身の毛をよだつ恐怖を感じ私はひたすら逃げた。こんなに走ったのは久しぶりだ。下り坂でよりスピードを感じる。もう大丈夫だろうと息をゼハゼハ切らしていると、


 「ガシャガシャガシャガシャガシャガシャ、ギー!!」


 腰のあたりに鈍痛がはしる。こん棒で弾き飛ばされた。視線を「何か」のほうにむけてよく見てみる。


 

 そこにいたのは中世風の鎧を着た二頭身の生き物であった。


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