短詩編 2
気軽に読み飛ばせます。けど、できれば、するめのように味わっていただければいいなあって、希望します。
「君よ」
この世のすべてを眺め
それでいて涙があふれる時
それは愛を知るときなんだそうな
哀しみの涙も、淋しさの涙も
すべて零しながら
空を眺める時に
雲があったら言ったらいいよ
・・・広くて、青い空だよ
・・・雲よ流れていきなさい
さて、私は!?・・・
「父と子」
友よ、信じてごらん
偽りでないことを
そこに行けば何かある
そう言っているのを
優しく見つめる眼が潤む
「言い尽くせないことに」
言葉なんて空しいよ
いっそ使わないほうがいいよ
「秋も深まると淋しくて」
イカレタあいつが
いっぱいいるさ
眼に光る輝きは、恋をしている
さて、なんとするべきか
ははあ、あなたも偏愛人なのですね
「孤独の定義」
沈滞した空気と
海の底の陰鬱さ
透明な空気の中の静かな闘争
「大きな声で歌う」
すりガラスの輝き、海の羽ばたく音
遠吠えの侘しさゆえ
天空に舞う
「愛について」
朝焼けに赤く染まった
雪の暖かみを感じる心
明け方の空気の冷たさ
「暦について」
旅路を急ぐ
ただ
過ぎ行く雲
この頃なんでこんなに短い詩にこだわりがあったのか、考えてみましたが、解りませんでした。もうすっかり、忘れてしまった過去なんでしょうね。