短詩編 1
キラキラ輝いている(といいのだけど)短詩編です。このころから増えてきました。根気?が無くなってきた?
「虚しさの中で」
君に言葉があるか
何故って
ただ虚空の淵に佇んでいるだけ
雨が落ちて来そうだな
寒いよ・・・
「秋の日」
山に行って
赤とんぼ
語り掛ける
さわやかな風
空転する言葉が溢れる
心の囁き・・・
「切なさの灯火」
宇宙よ、この限りない
星の数ほどの命を含む・・・
お前にはわかるまい
雨の降る街の灯は・・・
「夜の街を行く」
ともしびの間に、咲く花に
一粒の雨が訪れ
甘い香りを置いていく
ネオンに光る水玉に
安らぎが宿るとき
花の命は短くて・・・
「旅路の果て」
静かな雨の午後
柔らかに過ぎ行くお前よ
さらに大きな夢を追い
すべて振り捨てて・・・
愛の正体をみつめ
涙と淋しさを引き連れ
「かくれ鬼」
君! 誰なの?
そこに居る、ほら君だよ
そこの物陰の・・・
「運命」
地獄の雄たけび
叫び声・・・
悪魔よ・・・
さて、その次は?!
君か
僕か・・・
「夕暮れの坂道または人生の・・・」
歌を口ずさみながら
老婆が登っていく
急な坂には木立の影が伸び
はや日が暮れようとしているのに
歌が流れる
深いしわに時の匂いが滲みこみ
大きく曲がった腰を
乳母車で支えながら
落ち葉を踏みしめる音を
愉しんでいるのか
表情は柔らかい
陽は横顔を赤く染め
後押しでもするかのように
風が枯葉を舞い上げる
「人生の戦友」
ああ、お前は生きたのか
そうか、そうだったのか友よ
お前の言っていた翳りというのは
牙の中の平和だったのか・・・
だんだん、サブテーマを纏めるのが厳しくなってきてます。サブテーマの重ね書き?をしてみようかな?




