再会
私風にいえば三冊目の詩集にたどり着きました。皆さんに認められればという前提が必要ですが、とりあえず、そういうことにしておいてくださいね。
この詩集も、書き溜めていたものを、あんまりな部分を推敲してしての投稿になっています。えーと、気になる方もいるかと思いますが、見ないうちが花、ということでご了承くださいませ。では、ごゆっくり、片目をつぶりながら、全部は凝視しないでお楽しみください。
「特別な日なのに」
雪融け
それに似た今
動きを止めて、雪の底で眠っていた者たちが
いつからか知らないけれど
すべてが動き始める
三年前に眠らせてしまった思い出は
永久の眠りか
それとも・・・
再び訪れた暖かい空気に
流れ始めた時間
瞼を重く開いたそこは
なにか不思議な匂いがする
何かしら甘く
何かしら苦く
何かしら酸っぱく
何故か心の中を波立たせる
高原の岩清水のように凍りつくように清く
あまりに離れた世界にいたので
すんなり溶け合うことのできない
二人だけの時間
「特別なこの日」
当てにならない予感ほど嬉しいものはないよ
傘を持ったけど雨は降らず
薄日も雲間から差してきてる
スモッグで霞む空の下で
寂しい心たちが呼び合っているみたい
騒々しい空気に匿われている
「この日の散歩」
騒々しい空気の中を歩いても
静かな通路を歩いても
ぼんやり空を見つめて考える時も
傍にいてくれる
寂しい時、悲しい時、楽しい時も
話せる人がいる
そんな自分に憧れていた魂が
スモッグの中呼び合って
見つめあう
自分を語り
過去を語り
三年の空白を埋めてしまおうとして
何もしなくても居てくれるだけで
それだけで楽しい時
何か、ほっとしてます、なぜでしょうか。たぶん、さらっと通り抜けできそうかも、ってことなのでしょうか・・・
また、暫く、お付き合いくださいませ。