プロローグ 「終わりの始まりの日」
地球は人工知能によって征服される。
それも人間の手によって___
とあるAI研究者が、新たなプログラムを発見し開発した殲滅型AI『ザンクション1号機』が作られ、それに続き、『ザンクション1号機』を支援する殲滅型AIが複数作られた。
その勢いは止まることを知ず、ついには訪れた悪魔の日___
2030年1月1日。
終わりの始まりの日。
人々は新年を大いに満喫していた。
仕事が休みでのんびり朝から酒を飲んでいるサラリーマン。
恋人との初詣。
お年玉を貰う子供などエトセトラ。
だが、人々はこれから起こる悲劇をまだ知らない。
正午12時。
-とあるビルの屋上-
「準備は整った。今まで私はどれだけこの日を待ちわびたことか。さあお前ら、暴れて来い」
酷く研ぎ澄まされた空間に一人の男の声が響く。
体は酷く痩せ細っており、その顔は何か憎悪によって生まれ、髪の毛は何日も洗ってないであろう不衛生で手入れが施されなく、ボサボサ。目の下にはクマが出来ていて、見た者を寄せ付けない雰囲気を醸し出していた。
『センメツプログラム二イジョウナシ。タダイマヨリアクニヨルセイギヲジッコウスル』
男の言葉に返事をするように機械のような声を聞き終えたと思えば、その姿はもう部屋にはなかった。
どうもロリコン勇者です!
この作品は『神威』という音ゲーの曲から連想された完全オリジナル作品です。
もしかしたら公式設定(あるかすら定かではない)と相違があると思いますが、楽しんでいただけたら幸いです。
一応曲のリンク貼っときます。
https://youtu.be/wuq_hMvoY9Q