第0話 これは、VRの一種だろうか
少年の名前は伊月要12歳、中学一年生
入学初日にサボり、ゲームセンターへ行っていた。いわゆる不良少年。
仲間と連み、日々ゲームセンターで時間を潰し夜遅くに帰宅する。
この日、丁度新作ロボゲームが設置されていた。
コックピットのような形をしたカプセルに入り、密閉状態で遊ぶゲーム。
操縦席のような物があり、1回500円で遊べる。
「たけーな、高いからには面白いんだろうな?」
要はカプセルに入りこみ、500円玉を入れゲームを起動する。
すると、入ってきた入口が閉まり少し暗くゲームが始まる。
世間でよくあるパターンの自分で操縦して遊ぶ戦争系のロボットゲームだ。
よくあるパターンで、要は飽きるだろうと思いながらも没頭した。
何故ならば、NPCがNPCではないような行動でプレイヤーに話しかけてくる
しかも、要が呟いた言葉にも反応を示しているようだった。
まるでVRゲームでAIキャラクターと喋っているようだ、要はふと疑問が横切る。
これ、いつ終わるんだ?かれこれ2時間か3時間は遊んでるだろと思い、操縦席から立つと
出入り口が開く、要はそこから出ると見知らぬ土地にいた。
さっきまで会話していたであろうAI少女が話しかけてきた。
「カナメ様、どうされました?」
要は少女を触りだす。「これはVRの一種なのか?」少女は自分が何をされているんだと認識し悲鳴をあげる。近くにいた整備士と思わしき女性達が寄ってきた。
要は整備士の女性に締め上げられ、耐え切れなくなり気絶した。