メタルとデューのサウズ王国解説
【サウズ王国】
《王城・???》
「はい、メタルと」
「デューの」
「「第三街案内のお話~!」」
「……で、何コレ」
「ぶっちゃけ本編で説明しきってないサウズ王国について説明しようという企画です。俺達だとどんな目に遭ってもまぁ死なないので選ばれました」
「選抜理由が……」
「細かい事は良いんだよ。で、サウズ王国の説明に移るが、この国は基本的に4つの区間に分類されてるぜ!」
「第三街、第二街、第一街、王城ですね」
「その通り! 基本的に第三街は獣人や人間の犯罪者が、第二街には一般的な市民が、第一街には貴族の家族や親戚が、王城にはメイアが住んでるぜ!」
「割と単純なんだねぇ」
「まぁな! 広さ的には見ての通り第三街>第二街>第一街>王城の順番だ! それに連れて市民数も多かったり少なかったりしてるぜ!!」
「成る程。詳しい街の構造はどうなってるんです?」
「空から見れば完全に円形だな! まず城門が円形に広がって第三街を囲み、その第三街が段差的に高い第二街を囲み、第二街がさらに高い第一街を囲み、中心に王城が聳え立っているぞ!」
「ほうほう。嘗ては第三街が壁と呼ばれてたのも納得の構造ですね」
「今は第三街の連中もカードっつーシステムを使って第二街に行けるから差別は大分無くなってるけどな!」
「それでも差別する人は居るんですねぇ。悲しいなぁ」
「人間なんてそんなモンだ! さて、次は各街にある主な物を紹介してくぜ! まずは第三街だな! 第三街にあるのは」
1.ゼル男爵邸宅。
2.ファナ子爵邸宅
3.食事処[獣椎]
「主なのはこんな所だ!」
「ゼル男爵邸宅はよく燃えてますよね」
「呪われてんじゃねぇかな。何か墓の上とかに建てたんだろ」
「洒落にならないよ、それ」
「ま、それはそうとして、この家にはゼルは勿論としてスズカゼやメイドが住んでるぜ! 偶にジェイドやハドリーも泊まってるらしいな!」
「ジェイドさんとハドリーさんって何処に住んでるの?」
「第三街にある家だぜ。一時は同居してたらしい」
「え! ホント!?」
「全く手ェ出してこなかったから女としての魅力がないんじゃないかと思い詰めたハドリーがメイドに一晩泣き明かしたらしいぞ」
「う、うわぁ……」
「んで、それは置いといて、次にファナの家だが、ファナの家は初期の頃に罰としてスズカゼの護衛を任されてからこっちに移されたぞ! 始めは獣人嫌いで近所からも孤立してた困ったちゃんだったが、今じゃそこそこ上手く付き合ってるらしいぜ! と言うか近所の獣人達が扱いを覚えたんだろうな」
「実は結構単純だよね、あの子って」
「本人が聞いたらブチ切れると思うぜ! で、獣椎はよく使ってるよな!」
「宴会とか」
「飲み会とか」
「あ、駄目だ。オッサンしか使ってない」
「偶に女性陣も使ってるだろ!!」
「あー、確かに偶にヨーラさんがお酒飲んでるのは見ますね。あと暇だからって理由でカワイイ女の子捜しに来てるスズカゼさん」
「オッサンじゃねーか」
「これこそ聞かれたらぶっ殺されるよ」
「うん、俺もそう思う。さぁーて、次は第二街だ!」
1.朝市広場
2.旅館
3.騎士団訓練場及び宿舎
「主にこんなモンかな」
「主に施設が多いねぇ」
「だな。まず朝市だ! ここじゃ採れ立ての野菜とか輸入直後の肉とか魚とかを販売してるぜ!」
「あー、これは見たよ。各国の品が色々あって美味しそうだったなぁ。時々、食品以外もあるよね」
「実は地味にサウズ王国の名物だったりするぜ朝市! 稀に無料試食とかしてるけど俺は既に出禁だ!!」
「何やってんですか……」
「マジで食うモン無かったんだよ。で、次は旅館だな! これは一般旅館と高級旅館があって、割と固まった場所にあるぜ」
「俺は一般旅館に泊まってるよ! 安いけど設備はしっかりしてるし、住みやすいかな」
「高級旅館は他国の大使とかが泊まってるぜ! ヨーラとかモミジ、ピクノだな!」
「もう設備が凄い綺麗だしお土産屋とか高級料理店とか内蔵してるし凄いよね!」
「……何で知ってんの?」
「行くだけならタダじゃないですかー」
「悲しい。それはそうとして、ここには騎士団の訓練場とかもあるぜ!」
「治安の面で第三街ではないんだね」
「サウズ王国じゃ第二街と第三街は騎士団の領域だからな。第一街もそうなんだが、貴族の要望もあって王城守護部隊が出ることもあるから、ここは微妙なトコだ。王城は言うまでもなく王城守護部隊だぜ!」
「へぇー。宿舎もあるんですね?」
「基本的に騎士達はここで寝泊まりだぜ! 安宿よりは良い設備だからな!!」
「ゼルさんもここで寝泊まりすれば良いんじゃない?」
「時折、スズカゼが女騎士を狙って、な……」
「……あの人って、何か、もう」
「言うな。……で、次は第一街だ! 第一街にある主な物は」
1.リドラ子爵邸宅
2.バルド邸宅
3.喫茶店ローティ
「大体こんな感じ」
「……少ないね」
「ぶっちゃけ貴族の居住区域だからな。豪華な邸宅とか豪華な店とかあるけど本作には関係ないです。ンなモン、この作品の登場人物が商業とか政治とか習い事とか楽器とか教養とか関係あるワケねーだろォッッ!!」
「メタいメタい。あ、メタるってそういう……」
「違います。で、注目すべきはリドラさんの家な」
「へぇ、第一街にあるんだ」
「何か家ってよりは研究施設みたいなモンらしいぜ。段々と寝る場所すら資料に浸食されてるから、偶にゼルん家に泊まってるらしいぞ」
「あの人の家は旅館か何か?」
「ただし燃えるけどな。で、次は家繋がりでバルドの家だ」
「……本編で出た?」
「出てない。だってアイツ無駄に存在感ある癖に存在謎だもの」
「謎て」
「ま、その内明かされんだろ。てな訳でバルドさんの家があります」
「雑だよね、説明」
「知らん。次に喫茶店ローティだが……」
「サラさんお気に入りの喫茶店だね。マシューってお菓子が美味しいんだとか」
「俺も一回だけメイアに貰ったお小遣いで行ったけどさぁ」
「お小遣い……?」
「くれたんだよ。……あのな。ここ行くヤツ馬鹿だわ」
「色んな人を敵に回す発言止めようよ」
「だってさぁ、もう高いのなんの。馬鹿かと思ったね!」
「美味しかった?」
「美味かった。じゃ、次は王城な」
1.王座謁見の間
2.メイアウス女王私室
3.牢屋
「ぶっちゃけ説明するトコある?」
「メイアウス女王の私室は気になるねぇ」
「別に普通だぜ? 宝石あったり絵画あったり装飾があったり。あ、でもベッドだけは無闇に豪華だな。天蓋辺りは硝子だし」
「へぇー、羨ましい。……で、この地下牢って何なの?」
「普通の犯罪者は第三街か、最近だと普通の牢獄に入れられるんだけど、かなり重要な人物……、まぁ、この前の騒ぎみたく貴族だとかだと、ここに入れられるぜ」
「あぁ、そういうこと」
「だから警備も強固だし、牢獄とは思えないほど豪華なんだが……。ま、普通にやってれば関係ない場所だわな」
「スズカゼさん入ってたよね?」
「アイツは普通じゃないもの。……で、こっちはオマケで説明しておくがサウズ王国には、大国でも珍しく下水道が通ってるんだぜ! 水道とかは魔力で動いててな? それを動かしてる魔力は大半がメイアだ。だから、この国はメイアウスと言っても過言じゃなかったりするぞ」
「何それ凄い」
「だって魔力オバケですし。アイツが国を離れても暫くは貯蓄分が起動するが、万が一にもメイアウスが居なくなったりしたらこの国は滅ぶ。間違いなくな」
「大きな力は時として滅びへの鍵になる、ってね。……説明は以上かな?」
「主なトコは以上だ! 何か質問あれば受け付けるぜ!!」
「それじゃ、さようなら~~~」
「……所で、何で俺達は王城の国旗掲げる場所に居るの?」
「説明しやすいかな、って……」
「どうやって降りるの……」
「気合い」
読んでいただきありがとうございました