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とらすと みー

『…っと言うわけなんだが、信じる?』


「いや、信じられないよ! 無理でしょ!」


つまりなんだ?今日の初デートはこのままだと確実に失敗して僕が自殺しかねないほどにショックを受けてしまうから、運命を変えるために古びたキャスケット帽が助けに来てくれたと?


『そうだ』


「そうだって…さっぱりしてるなぁ…なんだかスゴくショックだよ…このままだと確実にフラれる運命だなんて………っていうか勝手に僕の心を読むなよ!」


『仕方がないんだ 勝手に頭の中に声が響くんだ』


なんだよ こいつも抑えがきかないのか…


『おい、相棒 そう言えば今何時だ?』


「あ、相棒?………まぁいいか…」


「えーと…8時半だね 待ち合わせの時間には、まだ時間が…」


『何!?いかん!早くいくぞ!間に合わなくなる!』


間に合わなくってなんでだよ!待ち合わせの時間は11時のはずだろ…


『いいから俺を持って早く家をでろ!』


何を言っているんだ? このボロ雑巾は? どうやらクローゼット生活が長すぎて脳にカビでも生えたのか


『相棒、今からあんたにとって重要なイベントが発生するんだ 今を逃すと次がないんだ!!』


「おいおい…なんだかマジで切迫詰まってるみたいだな…それって僕とあの娘に関係のあることなのか?」


『勿論 大有りだ 相棒 早く行こう 運命を変えるんだ!』


…まだこの喋る帽子を信じた訳じゃないけど…


「わかった行こう!」


帽子を掴み僕はドタバタと階段を降り、玄関を飛び出した


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