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(18)

 次の日。リュシアンを始めとする一行はグルーニュへ向けて出発した。


 その中には彼の息子フレデリックの姿もあった。フレデリックは同行を強く希望した。


 将来国を治める者としてこの目でしっかりと見届けたい。父と母の覚悟をこの胸に刻み込みたい。その思いの強さに、リュシアンとアンジェリーヌは承諾したのだった。


 オルガは宮殿に残された。後の世話はジルダに頼んである。


 別れの時、オルガはアンジェリーヌに泣きついてなかなか離れようとはしなかった。母が二度と戻らないことは知らされていた。死がどういうものか、八歳のオルガには実感はなくとも理解は出来ていたのだった。


 アンジェリーヌもオルガを抱き締め、許される時間すべてをかけて娘に惜しみない愛情を注いだのだった。


 出発してから五日後の昼、一行はグルーニュの砦に着いた。そこで待っていたのはミュニヨンが陥落したという知らせだった。


 ミュニヨンからこのグルーニュの距離を考えると翌日の朝から昼過ぎには攻めてくるだろうと推測できた。


 ジャンが指揮を執り、砦に兵を配備する。その中でたった一ヶ所兵を配置するのを避けた場所があった。本来なら真っ先に見張りの置かれる場所、砦の最上部、屋上である。


 何故か。それはその場所から狙いを定めて神の血の力を行使するためだ。


 神の血の力を誰にも知られてはならない。誰がその力を操るのか知られてはならない。神の血の存在が知れ渡れば、それはいずれ禍をもたらすことが考えられたからだ。


 見張りとしてイレールがそこに留まった。


 ジャンは兵全体の指揮を執っている。兵の最前線に立って、兵が神の血の力に巻き込まれないように、そして万が一神の血が敵を打ち負かせなかった時迎え撃てるように、戦の指揮をリュシアンから託されていた。


 そしてリュシアンとフレデリック、アンジェリーヌの三人は一室に留まり、その時が訪れるのを緊張した心を抱え待っていた。


 床につくアンジェリーヌは傍に座る二人を見つめた。


「リュシアン、アランテルの平和を必ず守って。私はこの地から消えてしまうけれど、ずっとこの国が平穏であってと祈っているわ。この国が平和であり続けること……それが私がこの地で生きた証になる気がするの。それからフレデリック、あなたは私に代わりお父様を……国王を支えていくのよ。そして父と母の願いを受け継いでいって」


 リュシアンはアンジェリーヌの手を両手で握り、フレデリックは心に刻み込むように力強く頷いた。


 互いがもう分かっていた。妻が母が生きていられるのはこのひとときが最後なのだと。彼女が遺言を伝えているのだと。


「……ジャンも呼んで来ようか?」


 リュシアンが気遣うように言った。アンジェリーヌは一瞬考えたが、小さく首を横に振った。


「ジャンは今重要な任務に就いているわ。彼が持ち場を離れては兵達の統率に支障がでてしまう。……リュシアン、ジャンにはあなたから伝えて。あなたと出逢えて良かったと。あなたの想いが嬉しかったと。そしていつか愛しい人が出来た時は私のことは考えないで、その人を幸せにすることだけを考えて欲しいと」


 自分の死んだ後、ジャンの心を縛りつけてしまうのではないかとアンジェリーヌは危惧していた。


 彼の心を解放しなければ。彼の心を凍りつかせてはいけない。


「……分かった。必ず伝えるよ」


 リュシアンは彼女が自分に対してもそう言っているような思いがした。残される者の心に自由を……と願う彼女の配慮を感じていた。


「戦までまだ時間がある。少し休みなさい」


 長旅で体力を消耗したアンジェリーヌを寝かそうとリュシアンは言った。


「ありがとう。でも今は眠りたくないの。……あと一日、出来るだけ多くのことを見て感じておきたいの。あなたとフレデリックと時間を共有していたいの。……眠ってしまう時間が惜しいのよ」


 あと一日。言われて改めてリュシアンは感じる。アンジェリーヌの命の期限を。明日の今頃には彼女はもうこの世にはいないのだと。


「……話でもしようか」


 アンジェリーヌの体力が許す限り、今は彼女のしたいようにさせてやりたいと思った。


 リュシアンは出逢ってから今までのこと、アンジェリーヌが離宮に移ってからの子供達の様子を話し始めた。アンジェリーヌは時々会話を交えながらリュシアンとフレデリックの話に耳を傾けていた。そうして家族の最後の時間が穏やかに過ぎていった。


 その間リュシアンは一度だけ席を外し、兵の様子、イレールの様子を見回っていた。


 その時リュシアンはジャンにアンジェリーヌから託された言葉を伝えた。そして言った。


「もし彼女に会いたいなら今のうちに会っておきなさい。その間私がここにいるから」と。


 ジャンの答えはNOだった。もう命ある彼女に会えないことは分かっていた。


 会いたい。しかし彼女が最前線を指揮する立場を尊重したというなら、ここを離れることは出来なかった。それが今ジャンに出来る彼女に対する答えだった。


 リュシアンもそれ以上何も言わなかった。それが二人の出した答えならと受け入れたのだった。


 そうして彼女が見る最後の朝日が昇り始めた。


 朝日が完全に昇った頃、アンジェリーヌはベッドから体を起こした。


「イレールからの知らせが入るまで体を休めていた方がいい」


「最後のお願いがあるの。……私を屋上へ連れて行って」


「だがまだ敵は現れていないよ」


 リュシアンは彼女が死に急いでいるように感じて彼女を止めた。


「そうでなくて、この大地をこの瞳に焼き付けておきたいの」


 風景画を描くことが好きだった。色々な風景を描いた。もう絵筆を持つ力も時間もない。愛した地上を描く代わりに心に描き留めておきたかったのだ。


 リュシアンはもう歩く力もないアンジェリーヌに両手を差し出した。気持ちを分かってくれたとアンジェリーヌも両手を彼の首へと絡ませる。リュシアンはそっと彼女を抱き上げ屋上へ向かう。その後からフレデリックも続いた。


「陛下、何故もうこちらへお越しに?」


 イレールは突然現れた三人に驚いた。


「私が頼んだのよイレール。ここはもうすぐ戦になる。その前にこの大地を見ておきたかったの」


 リュシアンはアンジェリーヌを抱いたまま前へ出て彼女に広がる大地を見せた。


 グルーニュの砦の外に広がるのは地平線まで見渡せるような大地と遠くの方に見える森と流れる川。砦の内側には町並みが佇んでいる。


 もうすぐこの大地は大きな傷を受け、多くの命が散るだろう。リュシアンはきっとその罪を背負っていくのだろう。


「ありがとうリュシアン。ここに降ろして」


「部屋へ戻らないのか?」


「ええ。外の空気を感じていたいの」


「では王后陛下、ここへお座り下さい」


 イレールが今まで自分が座っていた椅子を動かしてきた。


「ありがとう、イレール」


 座ったアンジェリーヌはふっと一息吐いた。


「大丈夫か? 苦しくはないか?」


「ええ」


 アンジェリーヌは微笑んだ。


 リュシアンはそんな彼女を支えるように、フレデリックは見守るように椅子の両サイドに寄った。


「リュシアン、あなたは大丈夫なの? ……神の血の力がもたらす結果を恐れてはいない?」


 彼女の気遣いにリュシアンはしっかり頷く。


「大丈夫だ。罪を背負う覚悟は出来ている」


 この大地を汚す罪。多くの命を奪う罪。そして愛する妻を死に追いやる罪。そのすべてを己の身に受けて生きていくこと、アランテルを平和へ導くこと。


 贖っていくにはそうして生きていくことなのだとリュシアンは心に刻んでいた。


「……私の死を罪とは思わないでね」


「…………え?」


「私はあなたの妻となった時心に思ったことがあるの。もし神の血の力を使わなくてはいけないようなことが起こったら、紅の女神として、あなたの妻としてその罪を共に分かち合いたいと。あなた一人ですべて背負い込まないで。……神の血の力は私達二人の力。力を使う責任は半分ずつ分け合いましょう。そして私の命と引き換えに、あなたの分の罪を私は冥界へと持っていくわ。だからあなたは臆することなく力を出して」


 アンジェリーヌはリュシアンの心に残るだろう深い傷を心配していた。


 彼の傷が少しでも小さく済んで欲しい。この先支えてあげられない分、己がその罪を引き受けたいと。


「ありがとうアンジェリーヌ。だがそなたの魂にまで罪を背負わせたくはない。私は私の分の罪は背負っていくことにするよ。共に痛みを分かち合いたいと言ってくれてありがとう」


 リュシアンは思った。妻と共に罪を背負っていく。それはいつまでも妻と共に生きていくことなのだと。命はこの地上から消えても、その存在は心の拠り所として残っていくだろうと。


「……分かったわ。この罪は二人で背負っていきましょう。それからフレデリック。あなたにも話しておくわ。私達はこれから巨大な力をもってこの国を守るけれど、それは今の状況でそれが最善の方法だと結論を出したからよ。もし敵がこれ程唐突に攻めてきたのでなければ、もし私の命が危うくなければ、時間がかかろうと話し合いの場をもって解決出来たのかもしれない。もしこの先あなたが紅の女神と出逢うことがあっても、無闇に人を傷つけては駄目よ。この力は攻撃の力だけれど、人を国を守るために使うのよ。……今回のこの戦で今後恐らく他国はそう簡単に攻めては来ないでしょう。きっとこの国が神に守られている、逆らえばその怒りを受けると人々は思うでしょうから。けれどいつもどこかで戦いが起こっているように、いつか再びこの国にも戦が起こるわ。私達があげられる平和は長い年月を考えれば束の間かもしれない。だからその間にあなたはどうしたら平和が保たれるか、それを考えていきなさい。そしてあなたの次の代へ受け継いでいって欲しいの」


 フレデリックは神妙に頷いた。


「母上の言葉、ずっと心に留めいつも思い返します。母上の願う平和を私も願い努めていきます」


 息子の頼もしい返事に安心したようにアンジェリーヌは微笑みを浮かべた。そしてその手を優しく握り締めた。


「あなたには王太子としての責任がその身に圧し掛かるでしょう。出来ることなら母として傍にいてあなたを守ってあげたかった。あなたの心の負担を助けてあげたかった。……守ってあげられなくてごめんなさいね、フレデリック。でもこれだけは忘れないで。母はあなたもオルガもとても愛していたと。私の何にも代え難い宝物だったと」


 母として息子の身を案じる言葉に、フレデリックは毅然としていた態度を保てなくなり、耐えきれず母に抱き付いた。


「母……上、……母上!」


 死なないでという息子の心の叫びをアンジェリーヌは聴いた気がした。彼女は何度も心の中で詫びながら息子の髪を撫でていた。


「陛下、あれを!」


 突然イレールが遠くを指差し叫んだ。皆が一斉にそちらを向く。砦から遥か彼方に砂煙があがっていた。


「……来たか」


 リュシアンが避けられない現実を受け入れたかのように呟いた。


 フレデリックはもう一度母をギュッと抱き締め、その名残を惜しむようにそっと母の胸から体を起こした。


 アンジェリーヌは砂煙を己の瞳で確認すると瞳を閉じ、その時が訪れたことを静かに受け止めていた。


「陛下、私はジャン殿下へ知らせて来ます」


 イレールが砦の内側でその時を待っているジャンへと報告へ向かった。


 時が刻一刻と近づいている。砂煙しか見えなかったものがやがて人と馬の大群の兵という形を現し始めた。


 リュシアンはアンジェリーヌの肩をしっかりと抱いた。そしてもう一方の手で額飾りの留金を外し、額飾りを地面へと置いた。


 アンジェリーヌはリュシアンの額にある緑色の神の血を見る。そして紅の女神である印に服の上からそっと手を当てた。


「リュシアン、私の方は心の準備が出来ているわ。いつでも大丈夫よ」


 リュシアンの表情が苦痛を滲ませる。もう後には引き返せない。分かっているはずなのにそれでも心は彼女を失うことを拒んでいた。


「アンジェリーヌ、そなたには辛い思いばかりさせてきた。ブランシェス男爵のこと、ジャンのこと、そしてそなたの命までも奪うことになってしまった。……それでもそなたは私といて幸せだったのだろうか。私はそなたを幸せに出来たのだろうか。……私は自信がない」


 リュシアンの後悔の念はあの頃と変わっていなかった。彼女から奪ったものの代わりに、それ以上の幸福を彼女にあげたいと思い続けてきた。その思いを果たせたのか。もっと何かしてやれることがあったのではないだろうか。


「私をこんなに幸せにしてくれたのはあなたよ、リュシアン。あなたに愛されあなたを愛し、二人の子供に恵まれ家族を与えてくれた。失ったものを埋めても余りあるほど私は満たされているわ。リュシアン、私はいつだってあなたの大きく温かな愛に守られて幸せだったのよ。……信じて」


 アンジェリーヌはリュシアンの頬に優しく触れ見つめて言った。彼女の偽りのない心がその瞳に滲んでいるのを見て、リュシアンは自分の頬に触れる彼女に手を握った。


「私も幸せだった。一度は諦めた家族を持たせてくれたのはそなただ。そなたが私を愛してくれたから私はここまで歩んでこられたのだ。そなたは私の掛け替えのないたった一人の妻だ」


 リュシアンの瞳が涙で潤んでいた。


 二人は見つめ合った。互いの胸に出逢いからこれまでのことが蘇り駆け抜けていった。二人の心が温もりに満ちる。


「ありがとうアンジェリーヌ。私と共に生きてくれて。私に掛け替えのない日々を与えてくれて」


 アンジェリーヌは穏やかに微笑んだ。


 リュシアンは頷くと、彼女から視線を外し攻めてくる一団に目を向けた。その巨大な塊にリュシアンは厳しい目を注ぐ。


 とても自国の兵だけでは対抗できない数だとすぐ分かるほどの大群。この国を守らなければという思いがリュシアンに強く湧き上がった。


(この一団を倒さなければアランテルに明日はない。敵にだって家族があるだろう。しかし壊滅させなければ、国を守る者として。たとえそれがどんなに冷酷なことであったとしても、今はこうすることでしか私には守る術はないのだから……)


 リュシアンはその軍団の先頭に立つ一際目立つ鎧を着けた者を目にした。


(国王自ら出陣して指揮を執っていると聞いていたが、あれがゲルベルト三世に違いない)


 リュシアンはじっと彼を見据えた。そして彼の中心へと狙いを定める。


 リュシアンは合図するかのようにアンジェリーヌの手を握る手に力をこめ彼女を見た。アンジェリーヌはそれに答え頷く。リュシアンも無言で頷くと、もう一度ゲルベルト三世に目を向けた。


 そして祈る思いで神の血を赤く染まらせた。


 同時にアンジェリーヌの胸にも熱が宿る。


 直後に響き渡る大地を揺るがす轟音と炎をその場にいた者は一生忘れることは出来ないだろう。そう思わせるほどその景色は残酷なものだった。


 まるで隕石が落下したような衝撃に大地には巨大なクレーターが出来、灼熱の炎で焼け焦げた異臭が大地に広く漂っている。


 敵はまさしく壊滅。生き残った者は僅か数十人だけ。その者達もどれだけ精神状態を正常に保っていられたか。無傷でいられたのは数えるほどの少なさだった。


 神の血の力がこの戦いの勝利を勝ち取った瞬間だった。


 リュシアンとアンジェリーヌはその一部始終を目を逸らすことなく見つめていた。勝利の代償に背負ったものを決して忘れぬために。


 だが次の瞬間アンジェリーヌの体が崩れた。


「ゴホッ!」


 口を覆った彼女の指の間から溢れ出る大量の鮮血が、アンジェリーヌと彼女を支えるリュシアンの衣服を染める。


「アンジェリーヌ!!」


「母上!!」


 彼らの声は彼女に届いてはいなかった。彼女の意識はすでに失われていた。


 リュシアンは彼女の胸に耳を当てる。


「……生きている!」


 リュシアンは抱き上げると、彼女を元いた部屋へ運び込み待機していた御典医に診せた。


「恐れながら申し上げます。王后陛下のお命はあと数時間かと思われます」


「どうあっても助からぬのか……?」


 医師は深刻に頷いた。


「あの状態で神の血を使ったのですから、今まだお命があることすら奇跡と言えましょう。意識を取り戻すのも難しいかと」


 リュシアンは意識なく眠るアンジェリーヌの頬に触れた。


「……アンジェリーヌ」


 リュシアンは生きてくれと願う一方、これ以上彼女を苦しめたくないという思いで彼女の名を愛しく呼んだ。


 そこへイレールが戻って来た。ジャンの許へ神の力を行使したことと、その後の経過を報告して戻ったところだった。


 イレールはアンジェリーヌの様態を知らされると、再び部屋から姿を消した。向かった先はジャンの許だった。


「殿下、王后陛下の許へ行って下さい、今すぐに」


「イレール?」


「意識はありませんが、王后陛下は生きておいでです。医師の話ではもって数時間。さあ早く行って下さい」


 アンジェリーヌが生きていることにジャンは動揺した。逢いたい。もう一度逢えるなら逢いたい――と。


「だがまだ兵の指揮を執らなければ……」


「私が代わります。戦いの終わった今なら私でも兵を動かせます。すぐ行って下さい。本当にもうこれが最後なのですよ」


 いつにないイレールの強引な言葉にジャンは彼にこの場を任せる決心をし、駆け出した。


 イレールもまたアンジェリーヌとジャンに対して懺悔の念を抱いていた。国のためとはいえ、二人の仲を引き裂いたのは己なのだと。


 この最期の時だけは身分など関係なく二人を逢わせてやりたかったのだった。

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