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詩全集3

雪灯り

作者: 那須茄子

凍える空に白い息が舞う

君の指先が僕のポケットに

触れたその一瞬で

雪解けは止まった


粉雪が舞う夜

星が滲んで見える

君の頬についた雪を

払ってあげるふりをして

僕が触れたかったのは

君のその体温なんだと

ただ横顔を見つめた


好きだなんて言えるはずもない僕は

名前のない時間を歩いている

積もる雪に二人分の足跡

ただそれだけが確かだった


震える手で

言葉を探していた

僕のせいだ

冬のせいにするには 

あまりにも綺麗だから


降り出した雪を眺めながら

頬が紅潮する君の隣で

いつまでも夢をみている

それは僕を灯す一筋のあかり

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