タイムカプセル?
さっそく砂地を掘りまくったトトでしたが…
(穴掘りって楽しい~~!!)
などと思い、あっという間にデッカイ穴を掘ってしまいました。
何か出てくるとはこれっぽっちも期待していませんでしたが
ガツンッ!!!
箱が出てきました。
(玉手箱って感じじゃないな…。子供か誰かのタイムカプセルかな?)
まぁ、とりあえず開けてみました。
中には水晶のような綺麗な玉が入っていました。
玉には箱を覗き込んだトトの顔が反射して映っていました。
報告したほうがいいだろうな、と思い振り返ってみましたが既にミミさんはいません。
近くにいた隊員さんに聞くと
「何も出土しなかった場合に備えて、古美術店を回ってますよ。しかも近場だとバレルので遠くの地方まで行ってるんじゃないかなσ(^_^;)」
とのこと…
(それって詐欺なんじゃ…(ー ー;))
「それより、お腹すかない?隊長も戻って来そうにないし、休憩にしてお弁当でも買いに行こうかあ(^o^)/」
「そ、そうですね(テキトーなオニイチャンだなぁ…(^_^;))」
「あ、僕ペテロって言います。ヨロシク」
「トトです。ヨロシクお願いします」
そんなわけでトトは掘り当てた箱と玉をリュックに詰めて、ペテロさんとお弁当屋さんに行きました。
「あらぁ、ペテロさん、今日は何にするの?」
お弁当屋の店員さんとペテロさんは仲良しのようです。
「今日は『のり弁3つソース無し』でお願いします」
「え?!のり弁3つでソース無し?本当にいいの?Σ(゜д゜lll)」
店員さんが驚愕した様子なのでトトは訝しく思いました。
(のり弁3つソース無しってそんなに驚くことなのかな?(^_^;))
店員さんが恐る恐るペテロさんに向かって頷いた後
おもむろに店内の隅にあるロープに手を伸ばしグイッと引っ張りました。
途端に
「ギャァァァ(゜ロ゜ノ)ノァァァァァ!!!!」
トトの悲鳴が響き渡り
弁当屋の床に穴が開いて、トトとペテロさんの姿が穴に吸い込まれるように落ちて行きました…(ー ー;)。