地震大国ニッポン
地震のメカニズムは把握されている一方、予知は出来ません。(P波とS波のメカニズム利用の)緊急地震速報や南海トラフ地震臨時情報等が、現代科学の限界です。
一方、地質や歴史から大地震に関してはある程度周期予測が出来ます。例えば、南海地震は今後30年以内に80%の確率で起こると言われていますが、これは100~150年周期で概ね起こっているからです。原理は、(プレート一定速度と歪限界が同じであれば)プレートとプレートの沈み込みが周期感覚で弾けるとも言えるでしょう。先日発生した日向灘地震と茨城県沖地震(今回のは違うけど)は、20~30年周期で発生しているプレート内地震(断層地震)です。世界歴代(記録がある内)でもトップ5に入るM9を超える東日本大震災は、プレート間地震であり、しかも、地層により1100年前にも大地震があった事が解かっています。後に、概ね400~1000年に一度起きる周期性地震だと発表がありましたが、福島原発計画や建設承認における色々な調査や専門委員会ってなんなんだよって正直思えます。たしかこの事を指摘した専門家は、後に委員会から外されたとの情報(未確認)もあります。
ちなみに、プレートは物凄く長いため、南海と東海が同時に発生すれば東南海地震と言われます。現在、南海地震の様々な想定ケースが発表されています。難しい事は抜きにして、100年以内に起これば比較的規模が小さく、150年前後になれば規模が大きくなると言えます(歪量に比例するため)。けれども過去の事例を見てもM8程度だと思われ、最悪ケースをあまり気にする必要はないように思えます。最悪想定ケースでは、M9程度で四国全て震度7ですからね。問題というか死者数に大きく影響するのは間違いなく津波であり、高知県の形状は三陸海岸でも20m近くなったの同様、波が収れんする地形です。それに加えて湾岸部では数分で津波が来るため逃げ遅れも予想されます。
今年は、震度4以上の地震が滅茶苦茶多いです。震源的には能登、四国と九州の間で何度も、神奈川沖、茨城沖等不気味です。それに加えて、カムチャッカ半島でも大きな地震と噴火がありました。ちなみに、カムチャッカ半島から日本の太平洋側を通りフィリピン、そして、インドネシア(スマトラ)南方は、地震歴が多くプレートが存在します。つまり、繋がっていると考えてもいいわけです。そもそも大陸が出来るという事は、隆起して地形が出来ているわけであり、能登半島地震のように地震で陸地側が形成されている歴史があるわけです(房総半島もそうらしい)。そう考えると、簡単に全てがイメージ出来てしまいます。
昭和4大地震も決して偶然ではないと思います。影響があると思いますね。ちなみに、カムチャッカ半島では過去に世界トップ5に入るM9の地震が発生しています。また、ロシアの科学アカデミーは、気象庁(南海トラフ地震臨時情報)同様、今後大きな地震(M9)が発生する確率は非常に高いと警告を発しています。偶然にしては出来過ぎており、日頃から防災意識を高く持ち、警戒するに越したことはないでしょう。
地震のメカニズムを簡単に説明すると、デコピンで解かります。親指と中指に該当します。そして、弾く前の中指の第一関節や第二関節の動きが、活断層地震(割れによる地震やプレート内地震と言われる)に該当します。この場所が内陸部だと直下型地震と言われます。この直近(と言っても地球46億年と比較して)経歴が、いわば活断層に該当します。つまり、プレート間地震は物凄く大きい威力だが沖で発生します。そのため揺れよりも津波の影響が怖いと言えるでしょう。一方、直下型地震だと震源地では横揺れだけでなく縦揺れも起こすし、倒壊被害が大きくなると言えます。海で発生する地震については、マグニチュード(地震規模)だけでなく、その地震発生がプレート内なのかプレート間なのかで大きく変わります。プレート内地震だと津波を起こす力は指で水をかくぐらいです。一方、プレート間地震だと手のひらで水をかくのと同じです。うちわで扇ぐとたくさん風が来ますが、手のひらで扇ぐとあまり風は来ない同様、同じプレート間地震でも津波大小の規模差は当然あります。また、海岸の地形により津波高は全然違ってきます。プレート間地震は面、割れ(プレート内)による地震は点とイメージすると解かりやすいかもしれません。
おそらく原発は揺れには耐えうるでしょうが、活断層の上は不味い(100%安全ではない)という議論や活断層の詳細調査(見直し)を行っています。端的に言うと揺れにより施設が大丈夫かだけでなく、制御関連(コンピューターや電源)が大丈夫かという問題もクリアする必要があります。いわば、ハードとソフト両方が大丈夫である必要性があり、福島原発の事故原因はソフト、特に津波による電源喪失(電気系統問題)でした。激しい揺れの場合、電気系統に問題が生じる可能性が怖いわけです。精密機械は、振動に弱いですからね。