4話 ガチムチ魔法使い
ガ⭐︎チ⭐︎ム⭐︎チ
…何でもないです。
4話 ガチムチ魔法使い
男の娘勇者ラメ君と3人のおっさん達は、いつも通り張り合うおっさん達をラメ君がフロントネックロック(プロレス技)で締めながら順調に旅を続けていました。
森を進んでいるとスライムが出てきました。マスキュラーが例の如く叫びながらスライムを切りますが手応えがありません。
スライム
「俺はスライムだぜ!魔法攻撃しかダメージが喰らわないんだスラ!」
語尾がついてるのかついてないのか分からないスライムのお陰で、魔法攻撃が有効だと分かりましたね。
マスキュラー
「俺じゃらめらしい!お前の出番だガチムチ!!」
ガチムチ魔法使いゴリ松
「仕方ないな。どいてろ」
ラメ
「ゴリ松さん。がんばってー」
ゴリ松
「…うん」
反応が乙女のゴリ松。可愛いですね。
ゴリ松の家庭は超優秀な血筋を引く魔法使いの末裔です。幼い頃から英才魔法教育を受け続け、そのストレスから性癖が歪んだそうです。趣味は筋トレ。りんごを握りつぶせるそうです。
ゴリ松
「ゴリマッ…チョゥ!」
魔法使いの詠唱は自分で決める事が出来るのですが、ゴリ松の呪文の詠唱はいたってシンプルです。
ゴリ松
「ゴリマッ…チョゥ!」炎魔法です。
「ゴリマッ…チョゥ!」水魔法です。
「ゴリマッ…チョぅ!」バリア魔法です。
微妙にゥが違います。分かりづらいですね。今回のはゴリマッチョゥなので炎でスライムを焼き払いました。
ラメ
「すごーい。ゴリ松さんかっこいー」
ゴリ松
「……かゎぃぃ」
ラメ
「何か言ったー?」
ゴリ松
「な、何でもない!」
素直な気持ち。素敵ですね。
いーこいーこ。