3話 めっちゃ早い賢者
男の娘勇者ラメ君と3人のおっさん達。
今日も唾を飛ばし合うおっさんたちをラメくんがドードーと抑えて順調に旅が進んでいました。
しかしここで大変だことが起こったのです。
ラメ
「あれはー、メッチャツヨーイドラゴン」
ラメ達の前にとても強く恐ろしい、メッチャツヨーイドラゴンが現れたのです。
ドラゴンはラメ君めがけて急降下。
いきなり大ピンチです。
マスキュラー
「ら、らめぇー!!」
名前を呼んでるのか駄目だと言っているのか、分からないですね。
マスキュラーの必死の「庇う」によってなんとかラメ君は助かりました。
しかしメッチャツヨーイドラゴンは再び襲いかかってきます。
マスキュラーはもう死んでいます。
まずい…。
ラメ君はメッチャツヨーイドラゴンの攻撃を受けて死んでしまいました。
メッチャツヨーイドラゴンは勇者が死んだのを確認すると空へ飛び立っていきました。
死んだラメ君の体に迫り来る黒い影。
今なら「らめらめうるさい」マスキュラーもいません。
賢者のおっさんは、杖をラメ君に当てて
めっちゃ早い賢者ホイ
「…蘇生」
ラメ君を蘇生させました。
あらあら、ホイさんも紳士だったんですね。えらいえらい。よしよし。
実は蘇生呪文ってめちゃくちゃ詠唱長いらしいんですけど、ホイさん早口だから。
なんかすぐ唱えれるんですって。
めっちゃ早い賢者
「…蘇生」の…の所で大体200文字くらい喋ってるそうです。早すぎて聞こえないですね。
ラメ
「ありがとうホイさん」
ホイ
「…///」
気持ちを素直に伝えることが苦手なホイでしたが、その顔は幸せそうなのでした。




