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進化

(し、進化って!)

(種族的な進化だ)

(できるのですか!)

(あぁ)

(お願い致します!)

(分かった、じゃあやるぞ)

(は、はい)

「おい、ナーヤ」

「何~?」

「今からこいつを進化させる」

「進化?!」

あぁ進化のことは知ってんのか。

「質問は後でな」

うし、久々にやるかぁ。

[#暴食の霧__イアルダゴルス__#]

暴食の霧を発動し黒い霧がシクルの周りに集まり始めた。

暴食の霧から異空間にある大量の魔力と人間の魂をひとつ取り出す。

しばらく、霧がシクルの周りを回っているがしばらくすると虹色に光はじめた。

「ちょ、ちょっとカイム!」

「大丈夫だ」

「で、でも」

「いいから」

そう言うとナーヤは黙り込んだ。

「いいから見てろ」

そう言うとカイムは虹色の光に向かって手をかざした。

「混沌の大魔王、カイム・ラグナロクの名において我が配下シクルに加護を与える」

カイムがそう言うと虹色の光が強くなる。

しばらく不定形に動いていた光は人の形をとり霧散して行く。

「終わったみたいだな」

ナーヤはシクルのことが心配なのかシクルに霧の中に入っていく。

「え?」

「終わったのですか?」

「ちょっとカイム!女の子がいる!」

「へ~、シクルって女だったんだ」

完全に霧が晴れるとそこには黄緑色の髪、ターコイズブルーの瞳をの女の子がたっていた。

ちなみに服は異空間に入っていた高校のジャージをコピーしたものヲタきているためブカブカだ。

「え?わ、私人間になってるー!」

「人間になってはねぇよ」

「え?で、でも」

「いや普通に会話できた方が便利なかと思って、人っぽい見た目になる様に人の魂を使っただけだからから見た目だけだぞ」

「そ、そうなんですね」

「とりあえず進化したみたいだし行くか」

「は、はい!」

「ちょっと!行くかじゃないわよ!説明して!」

ちっ!めんどいさいからどさくさに紛れて説明せずには行こうと思ってたのに。

「あ~、こいつの名前はシクル」

「よろしくお願いします!」

「う、うん。よろしく」

「んでいちいち念話を使って会話すんのもめんどいから人っぽい見た目になる様に進化させた」

「な、なるほど」

「説明おわり!」

「ちょっと!まだ聞きたいことがあるんだけど!」

「知らん!」

「・・・」

ナーヤはこいつっ!とカイムがいつもナーヤに感じているであろう環状を感じるとすぐさまカイムに向かって魔法を放った。

「あっぶねぇ!」

魔法を打たれるとは思っていたが予想以上に威力がたかくコケたカイムが「殺す気か!」と叫びながら起き上がった。

「ふぅ、死ぬかと思った。・・・で?質問は」

「え?あぁ~、え~と」

「何?」

ナーヤが腕を組みハッ!と顔を上げた

「特にないわ」

「え?」

「特にない!」

「お前まじふざけんな」

じゃあなんで俺は魔法付与を打たれたんだ。

「てへっ♪」

「てへっじゃねぇ」

「あ、あの~」

少し困ったようにシクルが話しかけてきた。

「ん?あぁ悪い。なんだ?」

「い、いえその~」

ぐぅぅぅぅぅぅぅ

「お腹空いたなーって」

と顔を赤くしながら言った。

なんなんだこのナーヤとの差は。ナーヤは初対面で勝手に風呂入った挙句、飯の時に黙れといってきたのに。

「よ、よし。飯にするか」

「泣いてる!」

カイムは感動とナーヤのおかしさに少し涙を流していた。



「そんじゃ食うか」

「はい!」

「・・・(ガツガツガツガツ)」

「ねぇナーヤさん。食べるの早すぎません?」

「・・・(ガツガツガツガツ)」

「・・・ハァ」

呆れてため息をついているカイムにシクルが話しかけてくる。

「わ、私達も食べましょう」

「そうだな」

何言っても無駄だと判断してカイムもそのまま食べ始めた。

ちなみに普段はちゃんと「いただきます」と言うようにしているがコピーの時は命への感じるもクソもないと言うことで特に何も言わず食べ始めている。

「ん!美味しい!」

「そいつはよかった」

カマキリ達も美味いと思っているらしくシチューに顔を突っ込み凄い勢いで食べ進めている。

その後残っているシチューの半分をナーヤが食いカイムにどつかれたり、何に連れられシクルが風呂に入ってびっくりしたり、シクルサイズのジャージを作ったらナーヤがずるいと騒いだりしていた。

「ね~え、私にも作って~」

「あぁ、もうわかったから!」

カイムはそう言うとメジャーを取り出し

「使い方教えるからこれでシクルと自分の胸のサイズ測ってこい」

「は~い」

カイムは使い方を教えてからシクルのところに走っていくナーヤを見送った。

ちなみに誤解しないで欲しいが胸のサイズを聞こうとしてるのはやましい理由ではなく下着があった方がいい思ったからだ。

基本的に地球のものに絶対的信頼を置いてるカイムは地球のものだしあった方がいいだろと判断し親のものやCMで見た事ある物を参考に作り出そうとしていると。

「聞いて来たよぉ」

「おう、どんくらいだった?」

「ん~とねぇ、シクルはピーーで私はピーーだった」

「了解」

シクルはまぁ普通くらいとのだろ何は小さめっと。

下着を作りジャージと一緒にナーヤに渡す。

「これ付けてから服着ろ」

「どうやんの」

「自分で考えろ」

「え~」

いくらなんでも下着の付け方を教えんのは嫌だとカイムはテントの中に入った。




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