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カマキリ

「はぁはぁ」

「しっかりしなさいよ」

「誰のせいだと思ってるんですかね」

あの後3時間位追いかけ回されいつの間にか8階層まで降りていた。

「逆になんで疲れてないんだよ」

「スタミナには自信があるの」

「あっ、はい」

自信のあるなしは聞いていないんだよなぁ。

「てかここまでダッシュで来たからかカマキリ1回も見なかったな」

「そういえばそうね」

「キシャャャャャャ」

ブゥゥゥゥゥゥゥゥン

「なんだ?」

「さぁ?」

「とりあえず行ってみましょ」

2人がしばらく歩いていると1階層と同じような広場にでた。

「ん?あれカマキリじゃね」

「そうみたい。・・・だけど」

20匹ほどのカマキリを見つけだがカマキリは大量の蜂に襲われていた。

「蜂って10階層ボスじゃなかったか?」

「そのはずなんだけど」

しかしあのカマキリ少し変だな・・・。もしかして

「ねぇ、あのカマキリ」

「あぁ多分ダンジョンのプログラムで出てきたやつじゃないな」

ここまでバッタと戦ってきたが。知性なんてものを一切感じなかった。

しかし、あのカマキリ達は陣形を組みながら戦っている。

「ねぇカイム」

「んだよ」

「あれ、助けられない?」

「できるけど・・・やんのか?」

「うん!」

「はぁ、こういう時にはやる気でんだな」

「まぁね」

「そんじゃ、まぁやりますか」



さぁてどうするか。蜂位小さいと剣じゃ非効率的だ。

断罪の王も一度に1匹までだしなぁ。

あっ、そうだあれがあった。

カイムが手の上で雷を作り出す。そして蜂の1匹にむかってできた雷を飛ばした。

すると蜂からまた別の蜂へと電撃が繋がって行き連鎖的に蜂が焼き焦げていった。

ナーヤはスキルで気配を消してカマキリに背を向けるように回り込み蜂にむかって炎魔法をぶちかましていた。



「シェェェ」

カマキリのうちの1匹が近ずいてくる。そして・・・

「「え?」」

片膝をつき頭を下げた。

「え?何をしてるの?」

「多分、感謝」

ナーヤはポーズの意味が分からないらしく、頭を捻っている。

「感謝」

「多分だがな」

そんな会話をしていると他のカマキリ達も同じように頭を下げ始めた。

うむ、少し話しを聞いてみるのも面白いかもな。

「おい、少し話しを聞いてみよう」

「え?そんな事できるの」

「あぁ」

カイムはカマキリにスキル[魔法付与]で念話能力を付与する。

(おい)

(え?な、なんで)

(念話を付与したんだ。まぁそれはいいとして)

(良くないと思いますけど)

(それはいいとして)

(あっ、ハイ)

(お前らはなんでしっかりとした魂がある)

ここにいるヤツらはプログラムのはずだか?

(わ、私達の親がここに迷い込んでしまい)

(なるほど)

(じゃあもうひとつ。蜂共がなんでここにいる?)

(す、すいませんそれは分からないです)

(そうか)

まぁ出てきてもあのレベルのやつなら問題ないからいいけど。

(じゃあ俺らはいくから)

(え?まっ、待ってください!)

(なんだよ)

(私達も連れて行ってください!)

連れてけって。あ~じゃあさっきのは感謝じゃなくて忠誠か?まぁ助けようって言ったのは俺じゃないしナーヤに聞くか。

「おいナーヤ」

こいつは俺が念話で話しをしている時に何してんだ。

ナーヤは他のカマキリの触覚ヲタ触ったり鎌を見せて貰ったりしていた。

「ん?なぁに」

「こいつらが連れてってくれって」

「いいよ~」

適当な奴だな。ていうか俺に対する対応も雑になってきてる気がする。

(いいってよ)

(本当ですか!)

(本当)

(ありがとうございます!)

そう言うとカマキリは他の仲間の所へ行きシェェェとないてから鎌を上にあげて踊り?始めた。

「何・・・あれ?」

本気で理解出来ないとさっきよりためて聞いてくる。

「えっと、多分喜びの舞的な?」

ひとしきり踊り終わったのかカマキリがこっちにくる。

大軍で来られるとなんかゾッと来るものがあるな。

(我らが忠誠、受け取っていただきありがとうございます)

(おっ、おう。これからよろしくな)

(はい!)

(で、名前は?ちゃんとあるか)

(いえ・・・)

やっぱりないか。こういうタイプの奴らは名前なんてなくても意思疎通ができるからな。

(分かった、代表者を決めろ。そいつに俺から名前をやる)

(わ、わかりました!)

カマキリは仲間達と話し合いをはじめた。

さて、こっちは飯の準備でもするかね。

シチューを作りカマキリってどんくらい食うんだと悩んでいると念話画像とんできた。

(決まりました!)

(おう、でどいつになった?)

(私です)

(分かった)

さて名前、名前、何にするか。

カマキリ、鎌、鎌は英語でスィクルでも発音しにくいし。スィ、スィ、シ、よし。

(お前の名前はシクルだ)

(かしこまりました。シクルという名とても気に入りました♪)

(そうかそいつバッタよかった。あっ、あともうひとつ)

(なんでしょう?)

(お前らは俺の配下になるってことだし、進化させようと思う)

(え?)

(だから進化させようと思う)

(えー?!)

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