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ナーヤ・カレリーナ

「いや、なんで勝手に風呂入ってんの?」

いやあんた女だろ!と思いながら聞いてみた。

「ああ、これ風呂っ言うのね」

「え?この世界の人なの」

「・・・何、非常識は認めるけど生きてる世界が違うと言われる程ではないと思うけど」

あぁよかった、この世界でも知らない人が頭洗ってる時に勝手に風呂入るのは非常識なことだった。ならなおさらなんで風呂使ってんの

「まぁそのことは一旦置いといてなんでここにいんの」

なんでこのダンジョンにいるのか?どうやって結界を通り抜けたのか?疑問はいっぱいだ。

「ちゃんと否定しなさいよ。・・・まぁいいわずっとあなたについてしたのよ」

「あ?ついて来た?」

「ええ」

確かに初めっから結界内に入っていたなら結界の中にいる説明はつく。

「気配しなかったけど」

「そういうスキルよ」

便利なスキルがあったもんだ。完全に油断仕切っているとはいえ全然気づかなかった。

「まぁ俺について来たのは分かった。でもそもそもなんでこのダンジョンにいるんだ」

「・・・まぁいいわ風呂を使わせてもらった恩もあるし話してあげる」

「勝手に使ったんだろ」

「私このダンジョンの中で生まれたの」

「・・・先にきいとくお前人間だよな?」

「ええ人間よ」

「そうか」

「続けるわよ。私の母と父は元々勇者と聖女と呼ばれた人だったらしいわ。実際9階層までは普通に行けていたらしいの。でもどうしても50階層のボスには勝てなかったらしい。 幸いと言っていいのか相手も変わったヤツでね絶対に勝てないのに足掻いて強くなったのを叩き潰して絶望させるために生かして返していたらしいわ。そしてそいつののぞみどうり両親は絶望した。そして自分達が勝てる49階層までで平和に暮らす事にしたらしいわ。まぁそれで長い間ずっと一緒にいたからかは分からないけど2人は恋におち私が生まれたらしいわ。」

「なるほどな」

「これで私がここにいる理由は分かったかしら」

勇者や聖女なんてものもいるのか。言葉やなんかは多分親に教えて貰ったんだろ。まぁそれより・・・

「俺はもっと下にいく。とっとと引き返せ」

「ッ?!お見通しってわけね」

「あぁ怖いんだったらはやくどっか行け」

「えぇ、親の話しを聞いたら怖くて下に行けなかった。でも!あなたなら50階層のボスも倒せるかもしれない!だからお願い私も連れてって」

自分じゃあどうにも出来ないと信じ込んでんなこれは。

「50階層のボスはいずれにしても倒す」

「ありがとう」

まぁいい。前世もその前でもほとんどしてこなかった人助けだ。

「ただし、ボスを倒すのは俺じゃない、お前だ」

「は?無理に決まってるじゃない!」

「安心しろ、手伝い位はしてやる」

「・・・分かったわよ」

あー、これは結局全部俺にやらせようとしてるな。まぁいい目的地に着くまでには何とかなるだろ。

ぐぅぅぅぅぅぅぅ

「・・・てへっ♪」

「ほんの少し前までのシリアスな空気が」

こいつの両親はてへっ♪なんて言葉も教えていたのか。

「ていうか早く出ていけ!」

「しょうがないわねぇ」

「めっちゃムカつく」

「じゃあこの中にいるわね」

「・・・分かった」

張っておいたテントを取られたがずっと一緒にあの女の対応をするよりかはマシだろと了承した。



風呂から上がりテントの前まで来た。

「入るぞ」

「どうぞぉ」

「・・・なんで俺の服着てるの」

「置いてあったから」

どおりで無いないわけだ。と薄々思っていた事の確証が取れたところで外に出る。

「お前も出てこい」

「えー」

「飯だぞ」

「急ぎなさい」

「図々しいやつだな」

割と最初から思っていた事を言った。こいつは本当になんなんだ。

「早くしなさいよ」

「大人しくしてろ」

机の上でフォークを振り回している女に向かって言う。危なっかしいな。

「はいカップ麺」

「どうやって食べるの?」

「俺のを見て真似しろ」

そう言うとカイムは小さめのカップ麺をフォークで食べ始めた。

「なるほど」

女がカイムの真似をしてカップ麺を食べ始めた。

「そういえばお前名前は?」

「・・・」

「おい」

「ちょっと黙ってて」

「あっ、はい」

すごい勢いでカップ麺を食べ始めた女にカイムはなんだこいつと思いながら自分のカップ麺を食べ始めた。

「ふー美味しかったそれでなんだっけ」

「名前」

「あー、そうだったわね私の名前はナーヤ・カレリーナあなたは」

「カイム・ラグナロク」

「あっ、あとさ」

「ん?なんだ」

「カップ麺もうひとつちょうだい」

「図々しい!」

そう言いながら変な味のカップ麺ないか異空間の中を探し始めた。



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