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食事を終え、おばあちゃんと片付けをして居間に戻った。
「未千、ケーキ食べようか?
おじいちゃんが買ってきたのとどっちが良い?」
「おじいちゃんが買ってきたの!」
こたつに入り待っているとおばあちゃんがケーキを持ってきた。
"27"のロウソクをさしたチョコレートケーキ。
「はい、未千お誕生日おめでとう。」
おばあちゃんがそう言いながら私の目の前に置いた。
おじいちゃんは拍手をしてた。
胸が熱くなった。
「おじいちゃんおばあちゃんありがとう!」
そう言ってロウソクを吹き消した。
写真を撮った。
何年振りだろう。
中学生になってからかな?
毎年誕生日にはホールのケーキだったけど、母と二人じゃ食べきれないから、バラ売りのケーキを食べたい分だけ買ってもらっていた。
ホールケーキに乗ったチョコプレートには
"未千ちゃんお誕生日おめでとう"
と書いてある。
おばあちゃんが切り分けてくれて、またその上にチョコプレートを置き直してくれた。