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わたし  作者: michi
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27歳の誕生日がきた。


「もう27歳か」


朝、洗面台の前に立ち一人でそう小さく呟いた。


「今日休みなの?」


母が仕事に行く準備をしながら聞いてきた。


「うん、誕生日休暇」


野菜ジュースを注ぎながらそう答えた。


「は、そんなのあるの?」


「ないよ、普通に休み(笑)」


「ったく~、今日はご飯どうするの?」


「家で食べるよ、作っとくよ」


「誕生日なんだから何か食べに行く?」


「ん~考えとく」


そんなやり取りをして、母は仕事へ行った。


ちなみに、父はいない。


私が小学生の時に離婚した。


だけど、たまに電話したりする。


誕生日にも電話をくれる。


いつからだろう。


誕生日が特別嬉しいと感じなくなったのは。


皆こんなものかな?なんて思ったりもしたけど分からない。


SNSを見れば誕生日を誰かに祝ってもらってプレートの乗ったケーキセットみたいなのと写真を撮ったり、プレゼントが沢山だったり、お洒落なレストランで恋人と食事してたり・・


私にはどれも当てはまらない。


ただ羨んでSNSを閉じるだけ。


私もそんなキラキラしたそっち側に行きたかったなぁ、なんて思った。

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