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百怪  作者: アンミン
百怪・怪異、不可思議
68/300

68「神隠し」【挿絵あり】


個人的な話だが、私は生まれた時は未熟児で

専用の新生児施設のお世話になった。

その施設の看護婦(今は看護師)から、

母が聞いた話。


ある時、比較的元気な新生児の部屋から、

子供が1人いなくなった。

しかし、ベッドは高い柵で囲まれている。

そもそも1人でどこかへ行けるはずは無い。




「最初に思い浮かんだのは“誘拐”です。

 でも、未熟児用の施設なので、医者とスタッフは

 24時間待機体制ですから」




良くも悪くも人の出入りが激しいので、関係者の目を

盗んでというのは絶対不可能。

施設内を全チェックし、それでも見つからなければ

警察に……という話になった時、彼女は室内の異常に

気付いた。




「同じ部屋の……他のベッドに寝ていた新生児が

 みんな起きてハイハイして、柵に頭を押し付けて

 いたんです」




その頭を押し付ける方向は皆一箇所を指していた。

そこには、緊急用の搬送ベッドがある。

調べてみると、そのベッドと壁の間に行方不明になった

新生児が眠っていた。




「他の赤ちゃんたちがいる場所を知っていたのも

 不思議なんですけど……

 結局、誰が赤ちゃんをベッドの裏に? というのも

 わからずじまいでした」




今は場所を移転しているらしいが、その施設は

現存している。





挿絵(By みてみん)

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